ハングリー・アタック

ハングリー・アタック(字幕版)
9/2リリース トランスワールドアソシエイツ

原題は'The Hatching'。英国製のワニワニパニックホラーです。主演は「セクター5 第5地区」のアンドリュー・リー・ポッツ。「バイオレンス・レイク」のトーマス・ターグース、「ブリティッシュ・ギャングスター 仁義なき抗争」のローラ・エイクマンが共演です。監督・脚本のマイケル・アンダーソンは、イギリス映画ですが当然「オルカ」のヒト(まだご健在のようですが)じゃなくて、「狼男アメリカン」でカチンコを叩いてたヒトみたいです。

沼地が広がる田舎町。子供の頃、友だちが深夜忍び込んだ動物園でワニに殺されて以来、町を離れてロンドンで暮らしていたティムが十五年ぶりに帰郷する。だが、沼地では奇妙な失踪事件が相次いで…。

沼地には巨大ワニが棲息していた! 子供時代の因縁を晴らす為、主人公たちはワニ退治に乗り出す!という展開です、一応。

まあ、低予算かつ監督の技量が足らないせいなんでしょうが、冒頭から説明不足&その割りにはいらないシーンの連続で、非常にテンポが悪い作品でした。例えば冒頭、主人公がどこに忍び込んだのか、何故町を離れ、帰ってきたのか、こっちが察してあげないとすぐにはわからない始末。

肝心のワニさんも、ショボCGすら使えずに、暴れるシーン等々をちゃんと撮れてない事もあって、見ていて非常にストレスが貯まる。その割りには、どこから調達したのか、意外に精巧なモデル(剥製?)は出てくるんですが。

田園地帯の小さな沼地&用水路に巨大水棲モンスターが出現するというアイディアは、イギリス映画らしくて悪くないし、腕のある監督があったらそれなりのモノが撮れたのでは?という気はします。実際、面白い絵&シチュエーションはあったし。きっとエドガー・ライトの映画みたいにしたかったんだろうなあ。

事件の意外な真相も上手く扱えてなかったなあ。そんな感じの凡作でした。

オルカ HDリマスター版 [Blu-ray]

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