エリート・スナイパー

原題は'One Shot'。「サバイバー」のジョン・ライド監督によるSFアクションです。主演は「アルティメット・エネミー」のマシュー・リーズと「エアボーン・ソルジャーズ」「エルフ物語 ゴス・アズールの化身」のニシェル・エイデン。ケヴィン・ソーボも出演してます。

地球に攻め込んできた異星人の母星に、逆に侵攻中の地球軍。だが、特殊部隊が敵陣で壊滅。狙撃兵カイルだけが取り残されてしまう。ライフルを構え、身を守るカイルだったが、異星人の族長に処刑されそうになった女性を思わず助けた事で窮地に陥り…。

こんな感じで、「宇宙戦争 バトル・オブ・ダークサイド・ムーン」の時に書いた、SF版「ローン・サバイバー」なお話でした。

というか、主人公たちの装備はほとんど現代の兵隊そのままだったり、敵も異星人と言いつつカラコンを入れただけの人間体だったり。異星人軍の兵隊さんはSWATみたいな黒装束にヘンテコヘルメットですが、民族衣装は丸っきり中東風。主人公が助ける美女も、ベールを脱ぐとベリーダンスを踊り出しそうなヤツと、ケヴィン・ソーボ演じる司令官がいる、ジャケにチラッと写ってる今時コレ?なデザインの宇宙ステーションが出て来なければSFっぽさがほとんど無い作り。こんなのなら、普通に戦争映画として撮った方が楽なのでは?と誰しもが思うのは確実でしょう。

ま、本作の問題点はそんなトコじゃなくて、アクションシーンはソコソコなのに、それ以外のドラマ部分がまあ退屈な点。それこそ「ローン・サバイバー」や「アメリカン・スナイパー」みたいな、シリアスドラマがやりたかった風なんですが、単にただダベってるだけにしか見えない。

アクション部分も、ドラマ部分よりマシなだけで、主人公は狙撃兵なのに、殴ったり蹴ったり飛んだり跳ねたりの格闘メインなのはどうなのか。

このチームの過去作同様、映像はかなり良いんですけどね。ヒロインのニシェル・エイデンはお綺麗だし。

オチもアレで良かったのかなあ?