悪魔はそこにいる
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原題は'Raised by Wolves'。「パニック・ゲーム」「血のエイプリルフール」の“ブッチャーブラザーズ”ことミッシェル・アルティエリとフィル・フローレスが、時流に乗って撮ったPOVホラーです。キャストはよく知らない人たち。
1973年。先住民居留地のとある農場で、カルト教団の信者たちが互いに殺し合う猟奇大量殺人事件があった。そして現代。プールで遊ぼうと、今は朽ち果てた農場に若者たちが繰り出したのだが…。
当然のように、農場には“何か”がいた! 早速ソレに取り込まれた一人が、仲間たちを次々に襲い始めて…という超ありがちな展開です。
まず、過去の事件の唯一の生存者の映像というのが出て来るんですが、コレがまるで1970年代感が醸し出せてない代物で、早くも暗雲が漂います…。
それはともかく、主人公となるバカ者たちは、今時ヒッピー風というか“Z-BOYS”を気取ったスケボー集団。なのでプールで遊ぶといっても泳ぐんじゃなく、スケーティングした映像をカメラに収めちゃおうという意図。この辺は多少はユニークなモノにしようと頑張ってるのが伝わる、かな?
でも、肝心のホラー描写、コワイもののデザイン、メイク、出し入れのタイミング、画面のノイズ等々、全てがかなり微妙…。
というか、全般的に演出が微妙だから、POV、モキュメンタリーの筈が、下手な役者の怖がる演技を下手に撮ってるだけにしか見えない瞬間が多発するのはどうなのか。
かろうじて良かった点をあげるなら、無名の役者たちのルックスがソコソコ、おネエちゃんたちのお御足がキレイなトコくらいという凡作でした。
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