タイムリーパーズ
- 出版社/メーカー: アルバトロス
- 発売日: 2015/01/07
- メディア: DVD
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原題は'Collider'。ポルトガルとアイルランドという珍しい組み合わせの製作国によるSFサスペンスです。スタッフ、キャストはよく知らない人たち。国際エミー賞にノミネートされた作品のようなので、元はTVムービーかも知れません。
2018年。目覚めるとジュネーブの研究所にいた様々な国の五人の男女。すると、きつく閉ざされたドアから防護服に身を包んだ一人の男が入ってくる。彼は“自分は2012年からやって来た、人類はパンデミックによって滅亡しかけている!”と語って…。
こんな感じで、まるでシチェーションスリラーの定番のような始まり方。この後は、防護服の男に協力して、故障したタイムマシンを直し、過去に戻って人類滅亡を無かった事にしようとする五人。しかし、外からは不気味な遠吠えが…という展開です、一応。
撮影場所がどう見ても研究施設というより安アパートなのは許すとしても、舞台の基本設定や登場人物の紹介の仕方、ネタをバラす順番や手法が、どれを取ってもホントにマズくて、おかげでコイツらがどこから来て、何を知ってて何を知らないのか。何の役に立つのか。また、どうすれば話が解決するのかがさっぱり伝わって来ない。逆に、本筋とは関係ないところでいがみ合ったり、具体性の無い専門用語みたいな単語はダラダラ出てくるもんだから、全然話に乗って行けてないという。
役者の顔つきは悪くないし、映像はパキッとしていてイイ感じなんですけどね。主人公らしき男(「マレフィセント」にチョイ役で出てたみたい)を、もっとはっきりメインに据えるとか、何かやりようはあったと思うんだけどなぁ。
こんな感じの、シナリオが非常にマズくて凡作になっちゃった作品でした。時間旅行モノは一つでも良いアイディアがあれば大ハズレは無いはずなんですが。