デビル・ストレンジャー

原題は'Meeting Evil'。サミュエル・L・ジャクソンルーク・ウィルソンが主演したクライムスリラーです。共演は「アイアンマン」シリーズのレスリー・ビブ、「デッド・レーン」のペイトン・リストに、「NCIS」のミューズ・ワトソン、「コールドケース」のトレイシー・トムズ。監督は「フェイク シティ2」のクリス・フィッシャーです。

会社をクビになり、家族も離れ、借金だけが残った不動産営業マンのジョン。そんな絶望状態の彼の前に黒づくめの格好をした男、リッチーが現れる。何度も彼から逃れようとするものの、付きまとわれてしまうジョン。そんな二人が去った後には何と夥しい数の惨殺死体が…。

精神的に追い込まれた男の前に、ブラックスーツに黒ハットのサミュL叔父貴が現れる。で、殺人現場で目撃されたのは男の姿だけ…。

とくれば、察しの良い方、この手の映画を見慣れた方ならお判りの通り、サミュLの正体は…と思ったら、あれれ?! 何この展開…。

そういうストーリー的な部分もそうですが、殺人の見せ方やらナンやら、観客のミスリードを誘うためなのか知りませんが、色んな部分が思わせぶりなだけで結局は中途半端に見えてしまう、そんな作品でした。これは監督や脚本家の技量の足りなさが原因な気がします。

主役二人は当然として、役者たちは雰囲気があって演技も悪くないだけに、かなり勿体無く思えてしまう凡作でした。