60年後…

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Infection: The Invasion Begins

原題は'Infection: The Invasion Begins'。こんなジャケ&邦題ですがゾンビ映画ではなくてSFホラーです。「ザ・スフィンクス 秘密の扉」のロックリン・マンローが出演。監督は、「マリブ・エクスプレス」等、アンディ・シダリス作品で撮影を担当していたハワード・ウェクスラーです。

2009年9月9日。ある田舎町に十年ぶりにディークという青年が帰ってくる。それと同じ頃、山には隕石が飛来していた。それを機に町の住民たちに異変が訪れて…。

隕石にはサナダムシ状のエイリアンが! それが住民に入り込んで体を乗っ取ってしまうというスナッチ系のスリラー映画でした。エイリアンに乗っ取られた住民はゾンビみたいに人間を襲うゾ!

しかしまぁこれが、低予算映画の悲しさか、ナンとも緊張感に欠ける出来で…。

お話は、事件から生き残った老女が昔話として語る…という体になってるんですが、彼女が住む未来都市のCGがショボ過ぎて、これどこのトミカワールド?! って感じだから、始まって早々にガクーっとなってしまう。

エイリアンの方も、口から造形物が覗いてる絵はまぁマシな感じなんですが、地面は這いずるCGになると…。怖さを醸し出さなきゃいけないモンスターがそんな風なので、保安官役のマンローのニヤケ顔同様に、ナンとも締まらない雰囲気に。

映画の作り自体もちょっとヒドい。襲われる! 戦う! 立て籠もる! と進む中盤まではともかく、終盤ではもうやる事が無くなっちゃって、主人公と乗っ取られたヤツが殴りあい! みたいな展開に…。オチの方も考えたつもりなんだろうけど、感動のシーンの前にネタを割っちゃうダメさ加減…。

役者の演技がそれなりにちゃんとしてるからサイテー映画の域にまでは落ちてないのが救いでしょうか。いや、むしろサイテー映画級にヒドい方がネタになって良かったのかも。そんな、役者たちが不憫になってしまう凡作でした。