抹殺人
- 出版社/メーカー: トランスワールドアソシエイツ
- 発売日: 2011/03/02
- メディア: DVD
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ロサンゼルスの不動産王の娘が誘拐される。犯人からの要求に従い、事件担当のウッドワート警部がラスベガスでの身代金受け渡しに向かうが、金は消え、娘も死体で発見されて…。
お話は、悪徳刑事だったウッドワートが誘拐事件の真犯人? そう考えたワル仲間が新たな計画を練って…という流れ。劇中で引用されるジェームズ・エルロイ風、というより、エルモア・レナード的というか、タランティーノの線、1970年代のアクションサスペンスのノリを狙った作品のように見えました。
しかしこれが…。ほぼ全編、いかにもハードボイルド的に、主人公のモノローグで話が進められるんですが、これが気取ってるだけで全く面白味に欠けていて…。他のキャラクターのダベりもつまんないつまんない。かと言って、ミステリーとして面白いワケでも、映像や編集に切れ味があるワケでもなく。良い男、良い女も、イイ顔したオヤジも皆無。雰囲気まるで無し。うわー、もう飽きたぁと思っても、まだ全体の半分も過ぎてない…みたいな退屈さ。
まぁ1999年に作られて今までほっとかれてたんだし、それをこのメーカーが出すんだから、見る前からある程度は覚悟してました。で、期待したのはブットゲライト作品で鍛えられたであろうグロ描写の方。話のつじつまが合わないくらい派手なのを見せてくれるかと楽しみにしてたんですが…、こちらも全く見どころ無し…。一応、血はそれなりに出ますけど…。
そんな感じで、見るだけ無駄な大凡作でした。結局“抹殺人”って誰の事だったんだろう?