エイリアン・フロム・メテオ 侵略


GRAY MATTER Official Trailer (2018) Sci-Fi Movie HD

原題は'Gray Matter'。「エクソシスト リターンズ」のグレッグ・A・セガーが監督・脚本で作った、カナダ製のインベーダー襲来型SFアクションです。キャストはよく知らない人たちばかり。

1964年、イリノイ州に隕石が落下。偶然近くにいた少年がそれを手に入れる。それから現在。また、農場の近くの森に隕石が落下。だが、何とそれは寄生虫宇宙生物が乗った小型宇宙ポッドだった! 宇宙生物は近くに住む農夫に乗り移って…。

予告編を見た段階では、おっ!「ヒドゥン」タイプのヤツね。まあこの規模の映画にしては悪くないんじゃない…と不覚にも思ってしまったんですが…。

実際、一つ一つのシーンはそこまでヒドくはない。ただ、それらの繋ぎ方が…。

まず、過去に落ちた隕石をどこかのボンクラが手に入れたところから始まり、ああその隕石が先兵でエイリアンを呼び寄せる…のかと思ったら、何の説明もなく前述の農夫の件へ…。

じゃあ、このエイリアンに寄生された農夫が街に繰り出して大暴れ!大繁殖!!する…のかと思ったら、何の説明もなく、農夫の娘らしきヒロインが、今度はグレイタイプの宇宙人からUFOにアブダクトされて改造手術!腕にはめられたダサい腕輪以外は全裸で森に放置!! って、ええっ?!

もう、一段落着く前に場面が変わっていくから、アバンだけが続いて本編が中々始まらないような、変な気分になってしまいました。

さすがに中盤になると、ここまでの三者の関係が見えてはくるんですが、この辺になると、今度は演技の余りの拙さに辟易してしまう…。

そして、結局はそれら三者+グレイの関係、行動も上手くは見せられてなかったなあ。こういう構成を思いついたはいいけれど、この監督の能力ではソレを捌き切れなかった、という。

寄生された人間は何故か生肉好きになって、そこはゾンビホラー的になったり、ストリップバーで女闘美が始まったり、面白くしようという努力も見えるんですが。