ブレイドX

ブレイドX [DVD]
10/29リリース ネクシード

原題は'Soul Searcher'。昨日に引き続き“X”モノを紹介。“ブレイド”ってんだから当然ヴァンパイアハンター映画かと思いきや、悪霊を退治する若き死神の活躍を描いた英国製のホラーアクションでした。監督と主演俳優は聞いた事の無いヒトだけど、「ハンニバル・ライジング」のリチャード・ブレイクが出演してます。

冴えない青年ジョーは路上清掃の深夜勤務中、猛烈なバトルを繰り広げる二人の男を目撃する。つい劣勢のフードを被った男の加勢をしてしまうジョー。彼が助けた相手は何と地獄からこの世にやって来る悪霊を狩る死神エゼキエルだった! 秘められた才能と正義の心をジョーに感じたエゼキエルは、老い先短い自分に代わって死神業を継ぐよう勧誘する。一度は断わったジョーだったが、憧れの女性にふられた事で、あらためて承諾。こうしてジョーの死神修行が始まった!

あらすじを読んだ時点で「BLEACH」みたいな話だなとは思ってたんですが、実際少年マンガみたいなストーリーで、主人公の冴えなさっぷりの描写に重きを置いてるのが特徴。何しろ日頃の鬱憤を晴らす唯一の楽しみがロックを聴きながら自室でエアギターをする事ってんだから! 憧れの“美女”も正直どこが? って感じの垢抜けない感じなのに、告白する事すら出来ない!! ただまぁ、それで面白くなってるかと言われると…。

逆に普通は見どころにする筈のバトル部分はちょっと適当気味。今時の飛んだり跳ねたりというハイパーなノリは一切無く、剣や大鎌を使っての基本ド突き合いに終始する地味具合。唯一、死神に羽根が生えて夜空に…というシーンがあるんですが、うーんこれは絶句モノ。正直やらない方が良かったんじゃないかなぁ。

そんな感じで、いかにも低予算で地味なイギリス映画という作品。真面目に作ってるが唯一の取り柄とは言えますが、ここが! というパンチが効いてるシーンや、ストーリー面での面白いアイディアがほとんど無いのはちょっと…というのが正直な感想です。

ブレイドX [DVD]

ブレイドX [DVD]