アポカリプス・オブ・ザ・デッド
4/6レンタルリリース プライムウェーブ・ネクシード
原題は'The Bleeding'。こんな邦題がつけられてますが、ゾンビ映画ではなく吸血鬼ホラーアクションです。主役はマイケル・マシアスというヴィン・ディーゼルを冴えなくした感じの聞いた事の無いアンちゃん。しかし、ヴィニー・ジョーンズ、マイケル・マドセン、アーマンド・アサンテ、DMXが共演してます! 監督はスタントマン出身みたい。
惨殺された両親の仇を討つべく、父の遺したスポーツカーを駆って旅に出たショーン・ブラック。行く先々で敵はヴァンパイア軍団であり、自分は生まれながらにしてヴァンパイアを殺すスレイヤーだと知る。軍団を率いるのは百年に一度誕生するヴァンパイアの王。だがそれはアフガンの戦地で行方不明になった兄だった…。
まず最初に良い所を挙げると、スタント上がりの監督の作品らしくアクションシーン、特にカーアクションの場面は中々の迫力。また全体的にも映像はシャープに決まってるし、登場するスポーツカーもピカピカでカッコイイ。更に吸血鬼映画のお約束で、ピチピチボディのおネエちゃんたちも大挙出演!
でもねぇ。それら良いトコを全部ドブに捨ててるのがドラマ部分! 特に脚本がヒド過ぎる! この手のスタント上がりのヒトたちが作ったオレ様映画(主人公は大体がスキンヘッドのムキムキ男)にありがちなんですが、カッコイイとこを見せるのばかり優先して、お話の根幹になる部分が全く見せられてない。
主人公は終始要領を得ない一人語りを続けるばかりで、だからお前は一体誰で何がしたいんだよ! という感じ。前述のあらすじも、おそらくは拘束時間数日(下手すりゃ半日)のアサンテ刑事や悪い店主のDMX、飲んべえ神父のマドセンが説明するからようやく判るレベル。でもそれも、天使と悪魔が〜とかいう、やたらスケールだけはデカい話でリアリティゼロ。
中盤まではこんな感じなので、ホント眠たくて仕方がありませんでした。
一応、最大の見せ場はヴィニー・ジョーンズ*1演じる仇敵が現れてからのラストバトルかな。ここでのトレイラーvs吸血鬼バイク軍団というカーチェイスシーンは結構良かった、んですが、ココも無駄に長くて…。
そんな感じで、聞いた事の無いヒトたちが作ったアクション映画にありがちなオナニー映画でした。超お暇な方なら、ってトコです。
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*1:画面は暗めだし、ロン毛のヅラを被ってるから直ぐには彼だと判らないのが難。