ホワイト・ボーイ・リック


『ホワイト・ボーイ・リック』2019年6月5日(水)Blu-ray & DVD発売/ 同日レンタル開始/ 同日デジタル配信開始

原題も'White Boy Rick'。14歳でFBIの情報屋になり、16歳でドラッグディーラー、17歳でムショ送りになった実在の少年の物語を、「ベルファスト71」のヤン・ドマンジュが映画化した実録犯罪映画です。主演のリッチー・メリットは正真正銘のド新人ですが共演が豪華。父親役をマシュー・マコノヒー、姉役をベル・パウリー、祖父母は何とブルース・ダーンパイパー・ローリー! 更にジェニファー・ジェイソン・リー、「パワーレンジャー」のブルーことRJ・サイラーも出演してます。脚本は「ミドルメン」のアンディ・ワイスと「スウィート・エンジェル」のローガン&ノア・ミラー。

1984年。デトロイト郊外で銃ディーラーの父と暮らす14歳の白人少年リックは、街の黒人ギャングのアジトに直接押しかけ、銃を売りつけた度胸を買われて、彼らとつるむようになる。そして、その姿を見たFBI捜査官は、彼を情報屋に勧誘。そんな中で、金を貯めていくリックだったが…。

まず、映画ファンなら周知の事実である荒廃しきった1980年代のデトロイトのヤバい雰囲気が非常によく再現されてました。これだけでも一見の価値はアリ。当時のクラブシーン、パーティシーンも中々。

役者たちの演技も当然良し。てっきりトンだDV親父か何かだと思っていたマシュー・マコノヒーも、口ばかり夢ばかり*1、プライドは高いものの商売下手で、それを見かねて主人公が銃を売ったり、アブない道に進んでいったのでは?という、どちらかと言えば情けない役どころでイイ味を出してます。

ただ、その一方でお話の方はイマイチ。もちろん、冒頭に書いたようなトンでもない少年期を過ごす主人公の姿は興味深いんだけれども、こっちは家族にもダチにも何を考えてるのかほとんど語らないんで、犯罪映画として盛り上がりに欠けてしまう。

まあ、雰囲気は間違いなく良いので、この手の映画がお好きな方なら。

White Boy Rick (Original Motion Picture Soundtrack)

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あと、5月下旬から6月上旬にかけて出演作品が連続リリースされる、ベル・パウリー強化週間になっているので、合わせてどうぞ。
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*1:将来の夢はレンタルビデオ屋!