宇宙戦争 バトル・オブ・ダークサイド・ムーン

宇宙戦争 バトル・オブ・ダークサイド・ムーン [DVD]

宇宙戦争 バトル・オブ・ダークサイド・ムーン [DVD]

原題は'Shockwave Darkside'。“宇宙戦争”という邦題が付けられてますが、エイリアン襲来型SFではなく、月の裏側を舞台にしたSF戦争映画です。出演は「」のビル・セイジ、「ウォーキング・デッド」シリーズのソネクア・マーティン=グリーン。でも、主役の女優さんは無名の人で、監督・脚本のジェイ・ワイズマンもコレが初長編のよう。

水質汚染が限界に達し、枯渇した水資源を巡って地球を二分する大戦争が起こった未来。敗れた“抵抗軍”は月に逃れたのだが、勝利した“暗黒軍”もまた、月に眠る水資源を狙って侵攻して来て…。

お話は、“暗黒軍”に宇宙船を撃墜されたものの、辛うじて生き残った“抵抗軍”の兵士数名が救援ポイントに向かって進むが…という展開。

で、そこそこの役者が出てるんで多少期待したんですが、実際はオタクが作った“ぼくがかんがえたかっこいいはーどSF”チックな作品でした。

一番肝心な前述のような基本的舞台設定の説明より、監督の頭の中で出来上がってる細かいディティールを見せたくて仕方がなかったのか、冒頭からよくわからない単語の羅列みたいなセリフばかりが続いてもううんざり…。

戦闘シーンも、CGなのは良いんですが、コンピュータのモニター画面というテイの描写に終始して、役者が全然絡んでこないから迫力無し。

その役者が着ている宇宙服はというと、抵抗軍だから敢えて無骨なデザインにしたんでしょうけど、低予算とセンスの無さが合体しちゃって、ベニヤ板とプラ板を貼り付けたような自主映画のソレみたいな出来に。

こんな事が合わさって、見ていて眠くなっちゃう凡作でした。もう少しセンスが良くて、脚本を練ってれば、SF版「ローン・サバイバー」みたいなモノにも出来ただろうに。まあ、何を優先するかは監督の勝手ですけどねえ。