ランパート 汚れた刑事
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原題も'Rampart'。今月WOWOWでも放映される、ジェームズ・エルロイの書き下ろし脚本を映画化した警官ドラマです。主演はウディ・ハレルソンで、シガニー・ウィーヴァー、ロビン・ライト、シンシア・ニクソン、アン・ヘッシュ、ベン・フォスター(製作も)、ジョン・フォスター、アイス・キューブ、スティーヴ・ブシェーミ、そしてネッド・ビーティという充実のキャスト。監督・脚本は「アイム・ノット・ゼア」「あぁ、結婚生活」の脚本に参加していたオーレン・ムーヴァーマンです。
ロス市警ランパート分署に務める制服警官デイヴ。捜査のためならどんな汚い手も使ってきたのだが、ある日車を運転中に追突事故に見舞われてしまう。相手の運転手を引きずり出し、重傷を負わせてしまうデイヴ。しかもその映像が流出してしまい…。
この後は、事件の裏には…とか、主人公以上の巨悪が…みたいなよくあるパターンじゃなく、執拗な内部調査を受ける中で、ふてぶてしい主人公も心理的に追い詰められていく様を見せていく、ドラマ色の強いお話でした。
主演のハレルソンを筆頭に、これだけのキャストが揃っているし、映像も夜のロサンゼルスの危険な匂いを捉えていて、非常に雰囲気のある作品、なんだけど、ぶっちゃけそれだけ…というのが正直な感想です。
個人的に一番不満なのは、悪徳警官である主人公を筆頭に、次々に登場する胡散臭く、かつイイ意味で魅力的なキャラクター全員の掘り下げが出来てない、映画として見せられてない所。主人公の“家族”なんて、そこだけに焦点を当ててもかなり危険で面白くなると思うんだけどなぁ。
EDクレジットとか、かなりクールでカッコ良かったりするんですけどね。物足りなさの残る作品でした。
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