ゴースト・マシーン

原題は'Мантикора'。ロシア製のホラーアクションです。スタッフ、キャストは聞いた事の無い人たち。

モスクワで謎の自動車事故が連続する。そんな中、評判の美人教習ドライバー兼ストリートレーサーのキャティヤの周囲に、妖しげな黒いモンスターマシンが出現し…。

モンスターマシンの正体は魔獣マンティコア! 何故マンティコアがモスクワに? という疑問は置いといて貰って、予告編を見た段階では、コイツと美人レーサーのスーパーバトルを最近のロシア映画お得意の人海戦術 + ギトギトのVFXで描いた作品かと思ったんですが…。

そんな展開になるのは、ホントに最後のクライマックスだけ。もちろんそれまではそこに至る過程が描かれるワケですが、これがもうチンタラチンタラ、しかもセンスがダッサダサで…。

特にヒドいのが頻発するコメディ演出。停車した途端にパーツがボロボロと外れるブロラン号みたいなボロ車に代表されるように、センスも古けりゃ、テンポも悪い。登場人物が着ているファッションや髪型なんかも、これホントに今年公開した映画? と思わずにはいられないダサさ加減。

一応、カークラッシュ等のアクションは、数は少ないながらも頑張ってはいます。モンスターのCGもまぁまぁかな。でも、やはりここも撮り方がマズくて、カッケーとか迫力ある〜みたいな映像にはほど遠い…。

見どころと言えるのは、ヒロインのおネエさん(ちなみにジャケのコじゃありません)がやたらと見せつける胸の谷間くらいかな? ジャケにダマされるお客様が続出しそうな駄作でした。

※お口直しのオマケ