DEATH DOLL デスドール


7/8リリース 松竹

原題は'Needle'。オーストラリア製の青春スリラーです。主演は「デイブレイカー」のマイケル・ドーマン。他のキャストも色んな映画にチョコチョコ出てるレベルの人たちですが、スタッフはあまり聞いた事の無い人ばかり。

二年前に交通事故死した父親の形見として、突然古びた機械仕掛けの箱を受け取った大学生ベン。折りしも、父の死をきっかけに仲違いしたままだった兄もまた、彼の前に現れた時だった。そして翌朝、学生寮の自室に置いたはずの箱が消えているのに気づくベン。その夜から彼の親友たちが次々に怪死を遂げて…。

箱の正体は、十九世紀頃にヨーロッパで作られ、そこに収められた人形を使って復讐を実行する呪いの箱だった! という話。では誰の仕業なのか? という、犯人探しがメインのストーリーでした、一応。

まぁ、ぶっちゃけストーリーの方は、この手のパターン通りに進むだけで大した事無し。見どころは、今時CGを使わず特殊メイクにこだわった惨殺シーンの方! オープニングから心臓が破裂して血がドッバー! みたいなシーンが!! それ以降も、スタッフが頑張って考えました! な努力の跡が見られるショックシーンが次々に登場!!

という感じではあるんですが、正直全ての面で雑というか、ちょっとずつパワー不足で残念な出来の作品でした。キャストもそこそこにはイケてるアンちゃん、おネエちゃんたちが揃ってるのに、何故か彼らが醸し出す雰囲気はひと世代前のホラー映画のソレ。特殊メイクも頑張りは買うけど、斬新なモノは一つも無いし。

劇中で“アルジェント”なんて単語も飛び出すから、ホラー映画が大好きな自分らのお仲間が作ったんだとは思います。ただ、傑作を生み出すには好きなだけじゃあねえ。ギリギリ、暇潰しにはなるかな? といった感じです。

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デイブレイカー [Blu-ray]

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