マーダーランド
- 出版社/メーカー: ファインフィルムズ
- 発売日: 2011/02/04
- メディア: DVD
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※予告編
原題は'Life Blood'。レズビアン吸血鬼ホラーです。登場する女の子が、「ヒルズ・ラン・レッド 殺人の記録」のソフィー・モンク、「ミネハハ 秘密の森の少女たち」のアンヤ・ラヒリ、「血のエイプリルフール」のスカウト・テイラー=コンプトンという中々の面子。大ベテラン、チャールズ・ネイピアも登場します。
1968年の新年パーティ。ウブな少女を襲おうとしていた映画スターをメッタ刺しにして殺してしまったブルックは、“恋人”のレアと共に逃走。だが、道の途中で女神が出現! ブルックは死に、レアは妖しげな力を授けられるのだった。そして2009年の大晦日。レアと、彼女から同じ力を授かったブルックが地中から甦る。目覚めた彼女たちは女吸血鬼と化していた!
うわぁーッ!! コレはナンとも勿体無い事をした作品!!
まずベンチャーズの『パイプライン』からドノヴァンの『メローイエロー』へとBGMが雪崩れ込み、おネエちゃんたちがオッパイ丸出しにするセレブパーティ、エロいヒロインたちの濃厚キス、スカウト・テイラー=コンプトンの指フェラ、そして惨殺シーンの大流血へと続いていくオープニングは相当の吸引力! 否が応でも期待が高まります。
ところがそれが終って、ヒロインたちが吸血鬼として目覚めてからの展開がタル過ぎる! 一応、欲望の赴くままに行動する者と理性的にはたらこうとする者に分かれて対立! という構図なんだけど、その過程の描き方が全然出来てない。
真っ昼間の中盤はガススタンドへ立て籠もり、というお約束の展開になりますが、ここも人間が入る>>倒す>>また人間が入る>>倒す、というのを繰り返すだけ。ラストバトルもどうすりゃこんなに盛り上がらないのか不思議でしょうがない。
大体、面白いと書いた序盤にしたって、前述の展開に逃亡シーンを平行して描いているんですが、ここも描き分けが出来てなくて効果ゼロ。単に見づらい、判りづらいというだけになっちゃってたから、イヤな予感はしてたんですが…。
おネエちゃんたちに加え、更にネイピアの老保安官等々、出てくるキャラが面白げなだけに、彼らをうまく活かせば楽しいB級ホラーになりそうなのが見えて、ホント勿体無く思えて仕方がない作品でした。