ザ・ヒットマン
7/4レンタルリリース インターフィルム
De Zaak Alzheimer Trailer [European version]
原題は'De Zaak Alzheimer'。邦題もパッケージも「ヒットマン」に便乗する気まんまんのベルギー・オランダ合作によるサスペンスアクション。しかし、主役の老ヒットマンに扮するのが「キャラクター 孤独な人の肖像」のヤン・デクレールという事で判る様に単なるパチモンではなく、世界の色んな映画祭で絶賛された作品なのです。日本でも大阪ヨーロッパ映画祭で「アルツハイマー・ケース」というタイトルで上映済み。
アントワープに蔓延る少女売春組織の壊滅に躍起になる刑事エリック。捜査の手が迫っている事を感じた組織は、エリックに検挙された者たちの始末を殺し屋レダに依頼する。アルツハイマーに冒され、自分に自信が持てなくなり始めていたレダは、これが最後の仕事とアントワープに向うが、組織に指示された標的は何とまだ12歳の少女だった。一旦狙いを定めたものの、子供は殺さないというポリシーを守り、その場を立ち去ったレダ。だが翌朝少女は遺体となって発見され、レダ自身にも組織からの殺し屋が差し向けられて…。
曖昧な記憶に苦しめられながら、図らずも組織に立ち向かう事になった老ヒットマン。そして組織を追う内に巨悪へとたどり着いたはみだし刑事。何時しか二人には奇妙な信頼関係が…。
それぞれ単独でも一本映画が作れそうな二人の物語が巧みに折り重なっていく重層的な構成が面白い。この辺は、原作小説(残念ながら日本未翻訳)の映画化モノらしい仕上がりです。
まぁ整理不足かなという所も有るし、ちょっと垢抜けてない演出があったりもするんですが、爆破あり銃撃戦あり、最初から最後まで緊張感の続く、中々の佳作でした。
と言うか、これ「ヒットマン」のパチモン扱いでリリースするのが勿体無いんじゃないの? だってハリウッドでのリメイクも決定してるらしいし。
ちなみに“少女売春”ネタですが、具体的な場面は無いので、そういう趣味の人は残念でした。逆に熟女好きの人の方が楽しめるシーンが多々。個人的には気さくな感じの女刑事役の女優さんが気に入りました。
と言う訳で、パッケージで偏見する事無く、色んな人に見て欲しい作品です。オススメ!!
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