人造昆虫カブトボーグVxV#42
またも昇竜軒の前に何かが建設中。今度も競合店かと心配するケン親子だったが、出来たのが床屋だったのでひと安心。挨拶代わりに散髪して貰いに行ったのだが…?!
開店した高崎バーバリカンの店内は何とカブトボーグでいっぱい。ケンが興奮していると、バリカンを手にダンディな床屋の親父が登場。‘いらっしゃ〜い、今日はどうするの?’‘あのぉ、じゃあさっぱり短めに!’ うわっ、知らない床屋で失敗するパターン。気持ち良くなって、つい眠ってしまったケン。自分がカブトムシになった夢を見ていると、‘お客さん、出来たぜぇ’ な、何とケンの頭がカブトムシの角の様な見事なカブト刈になっていた! しかも特製カブトジェルで固められた角はカチンコチン。猛抗議するケンだったが、床屋は元に戻す事を敢然と拒否! こうなったら当然ボーグバトルで決着をつける事に。‘チャージ3回! フリーエントリー! ノーオプションバトル!’‘チャージ3回! フリーエントリー! ノーオプションバトル!’ ケンのキー・オブ・ザ・グッド・テーストと床屋のパンチ・パワー・パーマネント・マックスの激突!
翌日、リュウセイと勝治が学校で談笑していると、カブト刈のままケンが登校して来た。ケンの見事な角にリュウセイ大うけ。ケンは大泣き。流石に勝治は同情し、床屋に殴り込んだ!
翌日、勝治も見事なクワガタ型のカブト刈に! リュウセイは更に大うけ。笑い転げるリュウセイを追いかける勝治とケン。だが、それを羨望の眼差しで見つめる少年が…。
下校途中、床屋を覗きに来た勝治とケンの前に見事なカブト刈になった少年が! 君もボーグバトルで負けたのかと聞くが、何と自ら進んでカブト刈にして貰ったのだと言う。‘だってカッコイイじゃん!’ 困惑する勝治とケン。店内を覗くと子供たちで大入り満員状態! そして街中でカブト刈が大流行! 妙に感心するリュウセイだったが、急に景気が悪くなったとロイドさんはため息。すると店の外にいたカブト刈の子供たちが‘チャージカブト!’と叫んで角と角をぶつけ合った! けんかをやめてと止めに入るリュウセイだったが、何と少年たちはカブトバトルに興じていたのだった! 一方、何時もの公園でボーグバトルに興じる同じクラスの西山君たちの間に、例の少年たちが割り込んできた! ‘今日からここはカブトバトルの練習場だ!’ すかさずリュウセイが注意すると、‘た、高崎さぁん!’ 何と例の床屋、バーバリカン高崎(声/及村健次)が自ら巨大な角を突き出したカブト刈になって登場! リュウセイが勝負を挑むが、高崎はカブトバトルで決着をつけようぜと注文。当然これを断るリュウセイに対し、‘お前の不戦敗だ!’と宣告する高崎。不戦敗という言葉に動揺するリュウセイをよそに、勝治とケンが高崎に挑戦するが、ことごとく完敗。‘ボーグバトルの時代は終わったぁ!’
可愛いあの子をその気にさせる、スパルタンな憎いヤツ。‘待ってぇ、待ってったらぁ…待ってぇ’ 人造昆虫カブトボーグ、それはそれは男のロマン! ‘Vシリーズもよろしくね’ 人造昆虫カブトボーグV(ビクトリー)のCMが終了すると…。
カブトバトル! それは熱きカブトバトラーたちの戦い! カブトバトル! それはカブトヘッドの魂の叫び! カブトバトル! それは人生の縮図、男のロマンである! ‘行けぇ! 俺のロンゲスト・カブトヘッド!!’
新番組「人間昆虫カブトヘッド 5×5=25」スタート!? カブトバトル・シェービングカップ準決勝第二試合、バーバリカン高崎vsミートショップ高山! 高崎完勝! ‘どーよ、俺?’ アバンが終わってサブタイトルは『カブトバトル! オーマイゴッド・サンシャイン』!?
変わり果てた街の様子を嘆くロイドさん。市営コロシアムでの定期市民ボーグ大会も閑古鳥が鳴いている状態。リュウセイもあれ以来姿が消えていた。するとコロシアムにショベルカーが入り込んできた! 何とフィールドを取り壊し、カブトバトルの競技場にするのだと言う。‘カブトヘッドにあらずんば、人にあらず!’ 余りにも傍若無人な振舞いの高崎の前にあの男が現われた! ‘そこまでだッ!’ ビッグバン参上! ビッグバンオーガニゼーション総帥vsカブトバトル連盟総帥の、意地と誇りを賭けた対決! リュウセイと同じ様にカブトバトルでの勝負を拒否するビッグバンだったが、‘その仮面に付いている角はただのお飾りかよぉ’と挑発され、カブトバトル勝負に引きずり込まれてしまった! ビッグバン完敗! ‘カブトヘッドにあらずんば、男にあらず!’ 勝ち誇る高崎、がっくり膝を着く勝治。だが、その時!? ‘ビッグバンともあろうものが勝負の鉄則を忘れるとはな、相手の土俵に乗って戦うなんて…’ リュウセイ参上! でも何故かニットキャップ!? 再び高崎に勝負を申し込むリュウセイ。‘あいにくと俺はカブトバトルを受ける事は出来ない’ リュウセイがキャップを取ると、見事なスキンヘッド! うぉっまぶしっ! どうしてもボーグバトルで決着をつけたいリュウセイは、何と隣町の床屋に行ってスキンヘッドにしてきたのだ! 渋々高崎も了承。‘チャージ3回! フリーエントリー! ノーオプションバトル!’‘チャージ3回! フリーエントリー! ノーオプションバトル!’ 遂に勝負が始まるが、押されっ放しのトムキャット・レッド・ビートル! だがこれはリュウセイが相手の実力を測っていただけだった! ‘どうやら腕は錆付いた様だな! お前、ボーグバトルは何日ぶりだ? お前はカブト刈にする事に熱心な余り、ボーグ魂を忘れている! そんなお前が俺に勝てる訳が無いッ!!’‘そ、そんな事は無い!’‘お前は言わば二束の草鞋を履いたんだ! だけど俺はボーグバトル一本槍だぁッ!!’‘俺は負けない! 必殺! ブラインドシャンプーショックウェーブ!’‘行くぞ、俺のトムキャット・レッド・ビートル! ブライトライトスーパーノヴァ!!’ リュウセイ完勝! ‘驕れるカブトヘッドは久しからず!’ 高崎の角もシオシオ。かくして元通りの日々が戻った。‘さぁ俺たちもボーグバトルやろうぜ!’ リュウセイの頭がピカッ! それを女の子に笑われて、リュウセイが照れながら‘これじゃあボーズバトルだぁ…’でEND。
久々にリュウセイの屁理屈大爆発。脚本/千葉克彦。