DEAD 7 デッド・セブン
原題も'Dead 7'。今年のカリテ・ファンタスティック!シネマコレクションで上映された、SyFyとアサイラム社が「マグニフィセント・セブン」に便乗しようと作った西部劇調ゾンビアクションです。
この手の“七人”モノといえばオールスターキャストと相場が決まってますが、本作の主役&脚本は元バックストリート・ボーイズのニック・カーターで、同じくバックストリート・ボーイズのハウィー・D.やA.J.マクリーンに、元イン・シンクのジョーイ・ファトゥーンとクリス・カークパトリックも出演。そしてO-Townのエリック・マイケル・エストラーダに98 Degreesのジェフ・ティモンズといった、日本ではどこまで知名度があるのかわからない、アメリカの元男性アイドルまで大集合!という作品なのです。更にはシンガーソングライターのジョン・セカダやカーターの嫁さんのローレン・キット・カーターまで出演してます。
“ゾンビウイルス”が蔓延し、文明が崩壊。西部開拓時代のような弱肉強食の状態に変貌してしまった世界。更にはゾンビを軍団化して世界を支配しようとする悪女アポカリプタまで出現する。アポカリプタの次の標的とされた街の保安官は、凄腕ながらワケありの者たちを集め、彼女のアジトを急襲しようとするが…。
コレは、最近のアサイラム作品の中でも、かなり突出してダメダメな作品でした。
何がダメかって、今や冴えないオッサンにしか見えない主要キャストが、アイドル気分のままでやたらカッコつけて登場。“個性豊か”風にはしているものの、演技力はままならず、キャラ説明も上手くいってないから、見ていて痛いだけ…。しかも“七人”モノだから、ソレが連発するというヒドい序盤戦。
話の進め方、悪役の見せ方も同様だから、ベタな作りのハズなのに、全く話にノッていけない。まあ、素人のシナリオだなあ…という感じです。
ゾンビ描写は一瞬オッと…なった気がしたんだけど、結局主人公たちの的にしかなってなくて…。
最後までそんな感じで、何故アサイラム作品の中でもわざわざコレを劇場にかけたのか不思議になる出来でした。せめて、ジャスティン・ティンバーレイク(元イン・シンク)が一瞬だけでもカメオ出演してくれてたらなあ。
まあ、自分もオールインのVシネマや2時間ドラマ、「警視庁・捜査一課長」辺りに日本の元アイドルが出てたら“おっ!頑張ってんな!!”と思っちゃったりはするから、あの時代のこのアイドルたちに思い入れがある人たちが見たら、全く印象が違うのかも知れませんケド。
namaniku.net
本作の監督、ダニー・ローウがその前に撮った作品。
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