ロスト・フューチャー

ロスト・フューチャー [DVD]
1/9リリース プライムウェーブ・ネクシード

原題も'The Lost Future'。独・南ア・米合作による、ショーン・ビーン主演のSFアクションです。共演は「スノーホワイト」のサム・クラフリンに、「ブロークン 明日死ぬ男」のコリー・セヴィエール、「ゴーストライダーズ」のアナベル・ウォーリス、「ジョージアの日記」のエレノア・トムリンソン。監督は「アンドロメダ・ストレイン」のミカエル・サロモンです。

森の中、裸に毛皮を纏い、粗末な槍で怪物に立ち向かう男たち。まるで原始人のような暮らしをしている彼らこそ、謎のウイルスの蔓延によって人類が獣人化、文明社会が荒廃する中で、感染を免れて何代も生き延びてきた人類最後の希望だった! そんなある日、彼らの村を獣人の集団が襲い、ほとんどの村人たちは洞窟へ逃げ込んだものの、三人の若者だけが外へ取り残されて…。

こんな感じで、非常にクラシカルなSF設定の作品。自分はロジャー・コーマン翁の「恐怖の獣人」を思い出しました。

お話は、外の世界に興味を持ち、村の変わり者として追い出された父を持つ男と、少々頭の固い族長の息子、そしてブロンド美女という三人が、謎の男(ビーン)に助けられ、実はウイルスの特効薬が森の外に存在すると知らされて…という、本当にもう昔懐かしい感じの流れ。

獣人ウイルスの方はというと、噛まれたら感染!という、言ってみれば今の亜ゾンビ映画の流れにある設定。しかし、実際は空気感染の恐れが…というのが全体のミソにもなっています。

海外ドラマも多く手掛けているサロモン監督だけに、演出は非常に手堅く、TVムービーとしては上々の部類。特に獣人たちが襲ってくるシーンにはスピード感があって中々でした。

オチも含めて、この手の映画のお約束を最後まできっちり守っているから、意外性には欠けるけれども、楽しく見られる作品でした。キレイなおネエちゃん(当然半裸)もたくさん出てくるし、拾い物と言って良いのではないでしょうか。

ロスト・フューチャー [DVD]

ロスト・フューチャー [DVD]