パニック・ゾーン 制御不能

9/7レンタルリリース インターフィルム

Airborne (2012) Movie Trailer and Movie Review

原題は'Airborne'。英国製の航空パニックスリラーです。出演は何とマーク・ハミル！ 他にビリー・マーレイ、ニール・マーシャル作品の常連で「ラン・オブ・ザ・デッド」にも出ていたクレイグ・コンウェイが共演してます。スタッフは知らない人たち。

嵐が近づく中、ニューヨークへ向けて離陸した深夜便。雲を抜け、ようやく安定した時に、乗客の一人が旅客機の針路が間違っている事に気づき騒ぎ出す。そして、別の一人は隣りに座っていた男が消えた事に気づいて…。

こんな感じで、機内で次々に奇妙な出来事が発生。また、こういう作品の常道として乗客は個性派揃いと決まってますが、本作はそれがもう異常! 武器商人やら中東で暴力沙汰を起こした兵隊やらというムチャクチャさ。そんな彼らが、貨物として積まれたある物のせいで、奇怪な事態に巻き込まれていくという、パニックものというより、「トワイライトゾーン」系の不可思議スリラーといった趣の作品でした。

まぁ、そういうお話なのは構わないし、むしろ面白いかなと最初は思ったんですが、本作の場合、演出と脚本がヘタクソ過ぎ! 乗客が消えていく過程は上手く見せられてないし、登場人物の個性もストーリーにほとんど活かせてない。また、機内や管制塔で繰り広げられる会話が全てマヌケで、リアリティの欠片も無し。お話が不可思議系なんだから、こっちの方をしっかりさせないとダメな筈なんだけどなぁ。

注目のマーク・ハミルも、知ってて見ないと判らないレベル…。色んな面で残念な気持ちになってしまった凡作でした。

パニック・ゾーン 制御不能 [DVD]