ザ・キングダム 砂の惑星

ザ・キングダム 砂の惑星 [DVD]

ザ・キングダム 砂の惑星 [DVD]

原題は'Hirokin'。「ドランのキャデラック」のウェス・ベントリー主演によるSFアクションです。共演は「ラッキーナンバー9」のアンガス・マクファーデン、「ピラニア3D」のジェシカ・ゾー、「パラサイト・バイティング」のローラ・ラムジー。監督・脚本は「ディープ・レスキュー」に出演していたアレホ・モー=サンという人。

千年前に地球人の侵略を受け、住民たちが奴隷化された惑星アラディウス。そんな中、ヒローキンという元地球軍兵士の妻が、独裁者である総督に奪われてしまい…。

この後は、妻を奪い返すために、星に伝わる奥義“ウェイ”を習得する主人公。彼の戦う姿を見て、圧政に苦しむ住民たちも蜂起して…という流れ。ようするに、西部劇や時代劇で何度も見た事がある定番なストーリーですが、舞台が砂漠の星だけにどうしても「ジョン・カーター」とダブってしまいます。

で、こういうどこかで見たような話なんだから、本作ならではの部分があるのかと期待しながら見たんですが、これが…一個も無い…。惑星の住民も地球人と何ら変わりが無いし、道着みたいな格好は「スター・ウォーズ」みたいだし。特に、主人公に奥義を授ける師匠役のマクファーデンは合気道の先生みたいな格好。

アクションシーンもヌルいチャンバラがある程度で、宇宙SFっぽいスケール感も無し。というか、全体のトーンが淡々とし過ぎてて、正直眠たくなっちゃった凡作でした。

これだったら、アサイラム社が「アバター」に便乗して作った「アバター・オブ・マーズ」の方が遥かに面白かったなぁ。