スコーピオン・キング3


The Scorpion King 3: Battle For Redemption | Teaser Trailer | Now on Blu-ray & DVD

原題も'The Scorpion King 3: Battle for Redemption'。「ハムナプトラ」からスピンオフしたアクションアドベンチャーのシリーズ第三弾です。今回もロック様が主演じゃなくて、「トレジャー・オブ・エジプト ファラオの秘宝」のヴィクター・ウェブスターがマサイアス役。そこにビリー・ゼインロン・パールマン、元WWEバティスタらが加わってる布陣。監督は「デス・レース2」のロエル・レイネ。脚本を「デスバーガー」のチームが担当してます。前作「スコーピオン・キング2」の感想はこちら

かつて“スコーピオン・キング”と呼ばれたものの、帝国と愛する妃を亡くし、今は流浪の戦士として暮らすマサイアス。ある日、ラムサン王の窮地を救った彼は、彼に王位を奪われたと逆恨みするタラスの手から、誘拐された姫君シルダを救って欲しいと懇願されて…。

前作はマサイアスの少年時代を描いた前日譚でしたが、今回はちゃんと“その後”の話、なのかなぁ? 冒頭での説明が上手くないせいで、あまりピンと来ない始まり方。

で、本作の舞台は砂漠じゃなくて、何故かタイをモチーフにしたジャングル王国。ヒロイン役のエキゾチック美女もタイの血が入ったコのよう。そのためか、象さん戦車やら無数の雑兵やら、ニンジャ軍団までもが登場する、昨今のタイ製スペクタクル史劇みたいな戦闘シーンが展開するゾ!!

他にも悪玉が主人公に送り込む、バティスタ、偽ジャイアント・キマラ、銀髪のアジア系ロリ女戦士のトリオとか、結構イイ要素が入った作品! なのですが、相変わらずロエル・レイネの演出がヒドくて…。とにかく、やたらスロー&どアップを多用するから、せっかくのイイ素材が全部台無し、迫力ゼロに。

そんな感じで、「デス・レース2」の時に感じたダメなトコが再び…な、非常にもったいない凡作でした。そもそも、ビリー・ゼインロン・パールマンが兄弟役って…。