グレッグのおきて
原題は'Diary of a Wimpy Kid: Rodrick Rules'。ジェフ・キニーのベストセラー児童小説を映画化したファミリーコメディ「グレッグのダメ日記」の続編です。キャストは前作からの連投。ただし、前作でクールな新聞部員役だったクロエ・グレース・モレッツちゃんが卒業、代わりにヒロインポジションに就いたのは「幸せになるための27のドレス」でキャサリン・ハイグルの少女時代を演じてたりしてるペイトン・リストちゃん。監督も「マウス・タウン ロディとリタの大冒険」「ATOM」のデヴィッド・バワーズに交代。
夏休みが終り、七年生になったグレッグ。だが、相変わらず兄貴のロドリックとはつまらない事で喧嘩ばかり。見かねたママは二人が仲良くするためにある提案をするが…。
前作は中学生になったばかりのグレッグが学校で如何にして人気者になるか? というお話でしたが、今回は家庭でのお話がメイン。グレッグとロドリックが繰り広げるつまらない、でも子供時代を思い出せば誰でもよく判る兄弟喧嘩を描いていきます。
全体にテンポが良くて嫌味も無い(○ンコネタとかありますけどね)。グレッグたちの話かと思わせて、美味しいところは親友のロウリーやママ役のレイチェル・ハリスが持ってっちゃうのも一緒(特に二人それぞれのダンス!!)。
ただ、前作が単なるいじめられっ子、もしくは悪ガキの話じゃなく、平凡な少年が弱い心やつまらないプライドのせいで本当にダメな子になりかけてしまうギリギリの所まで描いて、だからこそ大人が見てもかなりグッと来る出来になってたのに対し、本作はちょっと普通のコメディ映画になっちゃったかな? という印象です。単に笑うだけなら十分に面白いんですけどね。
前作に引き続き、本作も全米大ヒットを記録したから絶対に作られるであろう続編に期待。皆ハマリ役だから、可能な限りキャストを変えずにシリーズを続けていって欲しいものです。ノーマルな役を演じるスティーヴ・ザーンが見られるというだけでも貴重な作品ですし(w。
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