カンダハル 怒りの大脱出


9/2レンタルリリース インターフィルム

原題は'Кандагар'(英題'Kandahar')。1995年に実際に起きた事件を基にしたロシア製アクション映画です。主演は「インターセプター」のアレクサンダー・バルエフと「怒りの戦場 CODE:PIRANHA」のウラジミール・マシコフ。監督も「怒りの戦場」のアンドレイ・ケイフンです。

1995年、イスタンブールを発ち、アフガニスタンの首都カブールを目指すロシアの民間輸送機が、突然タリバン軍用機に襲われ、カンダハルに強制着陸させられてしまう。たまたま貨物の中に銃弾があった事から機長以下七人のクルーは軟禁状態になって…。

監督の前作から当然ロシアらしい豪快大味アクションかと思いきや、意外にちゃんとしたシリアスアクション篇でした。

お話は、軟禁生活が続く中で末端の兵士たちと親交を深めるパイロットたち。しかしその一方でタリバンらしい理不尽な仕打ちも受け、精神的な極限状態に…という流れ。

パイロットたちそれぞれのキャラクターや関係性、当時のアフガン情勢等の映画として必要な情報が、短い時間の中で的確に伝えているから見ていてストレスが溜まる事が無い。実話ベースの作品なので、ラストも“怒りの大脱出”ってほどにはドラマチックな展開じゃありませんが、結構面白かったです。何よりロシア映画おなじみのイイ顔したオヤジ俳優たちがこのお話にベストマッチ!*1

そんな感じで、結構見どころのある作品でした。そこそこオススメです。

*1:その代わり、ロシア美女の登場はゼロ…。