タイム・ハンターズ 19世紀の海賊と謎の古文書

原題は'Форт Росс'(英題'Fort Ross')。十九世紀のカリフォルニアにあった露米会社を題材にした、ロシア製のアクションアドベンチャーです。主演は「オーガストウォーズ」のマクシム・マトヴェーエフで、「三銃士 宿命の対決」のアンナ・スタジェンバウム、「FLINT フリント 怒りの脱出」のミハイル・ゴアヴォイが共演です。スタッフはよく知らない人たち。

テレビ局の記者ディミトリは、十九世紀のカリフォルニアに存在した露米会社の取材を指示される。早速、資料を漁ってみると自分のそっくりの絵が描かれた機密文書が!? とりあえずサンフランシスコに飛んだディミトリだったが、彼のスマホにインストールされていた謎のアプリを起動すると、十九世紀に時間移動してしまって…。

というワケで、意外にも?時間旅行モノでした。露米会社については下記を参照の事。

wikipedia:露米会社

で、ロシア製の娯楽映画の特徴として、良く言えば豪快、悪く言えば雑な作り、というのがありますが、本作もかなり大雑把な作品でした。

何しろ、主人公の説明もすまない序盤も序盤、いきなり謎のアジア系の男が喋り出して謎のアプリをインストール(この時点では誰のスマホかすらわからない…)。そして、主人公やメインの登場人物みんなが、アプリを見ても誰が入れたのか疑わず、どうして時間旅行出来るのか疑問に思わないまま話が進んでいく始末…。

そして十九世紀に行ってからも、秘宝探しをするでもなく、ただロシア人とスペイン人と謎の海賊の間であたふたするだけ…。この手の映画なら定番の、祖先にあって〜とか、歴史の改変が〜とかの要素もチョロっとある程度。

こんな感じなので、お話に何の目標、ゴールがあるのかさっぱりわからないから全く盛り上がらない作品でした。ヒロインのおネエちゃんは可愛いし、絵的にはそれなりの出来だったんですけど。ロシア人なら楽しめるストーリーなのかなあ?

オーガストウォーズ [Blu-ray]

オーガストウォーズ [Blu-ray]