極悪人
「僕の彼女はロボワイフ」の周防ゆきこが主演した、ジョリー・ロジャー製作のエロティックサイコスリラーです。共演は「×ゲーム」の加藤翔、大木あゆみ、近野衣里、そして山崎潤。監督は「カタリヤ」の内田直之。
女性ばかりを狙った連続殺人事件。被害は全国各地に及び、既に五十人以上の被害者が出ていた。そんな時に起こった地下駐車場での女子高生殺人事件。新たに捜査本部に加わった女性キャリアの成実は、先輩刑事・富山と共に、監視カメラに写ったある男に注目。目論見どおり真犯人だった男を追い詰めたものの、刑事二人が殺され、拳銃まで奪われて捕り逃がしてしまい…。
これは期待以上に頑張った作品でした。低予算の悲しさか、制服警官の絶対数の不足等、気になる点も多いものの、サイコスリラーとして緊張感が最後まで持続。特に“悲しい過去”なんて甘っちょろいトコなど一切見せない、犯人の文字通りの極悪人ぶりが素晴らしい。それを演じる加藤翔も、一瞬新井英樹のマンガから抜け出したようなイイ顔を見せる怪演ぶり!
対するエリート女刑事役の周防ゆきこ。セリフ回しといった細かい演技はまだまだですが、トータルで見たら役の雰囲気を十分に醸し出している。「ロボワイフ」の時も思ったけど、このコは芝居が出来るなぁ。終盤に犯人に拉致監禁、手錠で後手に縛られて凌辱! というギャップもイイ。まぁエロいシーンはそんなに多くないけどね。
更には山崎潤! いやぁ、ここまで見せ場があるとは。ある意味、彼のファンが一番嬉しい作品かも知れません。
「セブン」や「クリミナル・マインド」を意識したんだろうなぁ、という面も大いにあったりはしますが、そんなの、それで面白くなってるのならいいじゃないですか。今のVシネマとしては中々の力作だと思います。
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