シャッターディストリクト - ［SAMPLE］ビデオながら見日記

原題は'Nobody'。「ソウ」シリーズのコスタス・マンディロアが主演したクライムスリラーです。共演は「レッドブル」のエド・オロス。監督・脚本のヒトは、普段は美術部門で働いてるらしい新人さんです。

ひと仕事終えた殺し屋ノア。だが、仲間の下へ向かう途中で自分が何者かに命を狙われてしまう。被弾したものの、何とか追っ手を撒いたノアだったが、ホテルで待っていたはずの仲間は首だけになっていて…。

“俺は何者でもない…” 顔を靴墨で黒く塗ったマンディロアが人気無い石造りの夜の街を逃げ回るオープニングは、イイ意味で三流犯罪小説的だったり、フランク・ミラーのグラフィックノベルの様な雰囲気を醸し出してます。個人的に大好きな感じなので期待して見始めたのですが…。

うーん、正直言って期待外れでした。だっていい雰囲気は持続するものの、ずーっとソレばっかりで単調。お話的にもこの手のジャンルとしてはベタというか、壊れたレコードのように同じ場面を主人公が行ったり来たりという作りな事もあって、途中でどうしても飽きてしまう。

あと、このジャンルなら欠かせないはずの判り易いイイ女が一人も登場しないというのも減点材料。女っ気は魔女のような盲目の婆さんだけ!

オチも、判らないではないけど…といったあやふやさ。基本的に監督のオナニー映画と言っていい凡作でした。予告編は悪くないんだけどなぁ。