プリンセス・オブ・ペルシャ エステル勇戦記


10/2レンタルリリース インターフィルム

原題は'One Night with the King'。いかにもパチモンくさい邦題がつけられてますが、旧約聖書のエステル記を基に2006年に製作された歴史ドラマです。主演の女優さんはほぼ無名ながら、共演にルーク・ゴス、ジェームズ・キャリス、ジョン・ノーブル、ジョン・リス・デイヴィス、更にはオマー・シャリフピーター・オトゥールの「アラビアのロレンス」コンビが!!

紀元前のペルシャ。孤児となったユダヤ人の少女エステルは、そこに住む叔父のモルデカイの養女として育てられる。やがて時の王クセルクセスの王妃選びの為に王宮へ呼ばれたエステルは、その美しさと聡明さから王に見初められ、出自を隠しながら王妃として迎えられるのだった。そんな中、高官ハマンがユダヤ人を根絶やしにする計画を練っているのを知って…。

まず特筆すべきは、相当な製作費が掛けられてるのがすぐに判る映像の豪華さ。美術や衣装もハリウッドメジャー級の充実ぶり。

作りの方は、最近のディズニープリンセスものに似た感じ。快活で外の世界に憧れる街の娘が王子様と出逢い、孤独で頑固な彼の心を解きほぐしていく…という例のパターン。

ただ、そんな作りのせいか、エステル役のティファニー・デュポンというお嬢さんが相当にイケてるルックスなのに、男性が喜びそうなセクシーシーンが皆無というのは残念。他にも男受けしそうなアクション的な見せ場もほぼ皆無。

更に、やはりこれは旧約聖書ユダヤの歴史にある程度通じてないと、中々頭に入って来ない作りになってます。というワケで一応…。

wikipedia:エステル記

あと、VFXマン上がりらしい監督の演出もちょっともっさり気味。豪華キャストもそこまで上手く活かし切ってるとも思えないし、うーん、映像が結構な出来なだけに、もう少し頑張って作ればユダヤ人以外にも届く作品になった気がして残念な作品でした。