モンスター・マウンテン


4/6リリース プライムウェーブ・ネクシード

原題は'Behemoth'。旧約聖書に登場する伝説の巨獣ベヒモスをネタにした米加合作のモンスターパニックです。主演はエド・クインと「ツイスター2010」のパスカル・ハットンです。

ルイジアナ州の死火山周辺で活発な振動が観測される。異変を察知した地質学者のエミリーは、旧知の仲のトマスと共に調査を始める。そんな中、恋人と共に山へ向かったトマスの妹グレースは、そこで恐るべき怪物と遭遇する!!

今回登場するベヒモスは、ワニガメを更に凶悪にしたような面構え。体から生えた何本もの触手が蠢くその姿は「ガメラ3」のイリスを悪くしたような感じ。

しかし、主役であるはずのベヒモスがその全貌を見せてくれるのは終盤になってやっと。中盤までは、どちらかと言えば火山パニックみたいなノリ。だからと言って、序盤からモンスターの存在は匂わせているから、火山が噴火?! すると思わせて実は…みたいに驚かせる構成になってない。これは不思議でした。まぁ原題からしてネタバレはしているんだけど、おかげで何ともメリハリが無いストーリーに。だったら中盤くらいからモンスターをバンバン出して…とも思いますが、そうも行かないのは不況のせいなのかなぁ。

そして、序盤からそのモンスターの存在を“予言”するのが、周囲からはボケが入って電波を受信してるとしか思われてない主人公の父親という事になってるんですが、これも余り上手く使いこなせていない。

美人地質学者と地元のイイ男とのラブストーリーにしても然り。ベヒモス以外のCGもショボショボで、結局いつものカナダ製TVムービーの印象そのままの、ソコソコレベルに落ち着いてしまった凡作でした。ネタ自体は悪くないと思ったんですが。

モンスター・マウンテン [DVD]

モンスター・マウンテン [DVD]

ツイスター2010 [DVD]

ツイスター2010 [DVD]