女処刑人


2/5レンタルリリース ゼイリブ

原題は'Slip'。死者の霊とコンタクト出来る美女の活躍を描いたオカルトアクションです。監督は「ダークナイト」等のハリウッドメジャー作品にVFXマンとして参加していたヒトで、これが初長編みたい。キャストはほぼ無名揃いですが、ヒロインの日本語吹替をサヘル・ローズが担当する予定だとか。

死者の霊と交流する能力を持ち、彼らの無念を晴らす“仕事”をこなす女サラ。今夜もギャングに殺された黒人少年からのメッセージを受け取り、同じギャングに監禁された少年の叔父を助けに向ったのだが…。

まぁこれまでも似たプロットの作品が数多いストーリーです。

こういうのは死者からの依頼を数こなしてナンボだと思うんですが、本作の場合、メインストーリー以外には冒頭の紹介部分ともう一個だけ。代わりに、ヒロインを背後から付け狙う不気味な影が…という要素を加えていますが、これは正直蛇足だった気が。新人監督らしく、色んな要素を盛り込もうとして逆にそれぞれの印象が薄まっちゃった、そんな感じ。

でも、いつもは微妙な黒人映画ばかりをリリースするこのメーカーの作品にしては、最後までテンポも落ちず、予想していたよりもかなり見られる作品でした。これでヒロインのネエちゃんにもう少しハナがあれば…といった所ですが、これも彼女以外のメインキャストを黒人のアンちゃんで固める事で乗り切ってる、かな?