新・死霊の沼
- 出版社/メーカー: ファインフィルムズ
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ところでこの邦題は何? 「死霊の罠」や「悪魔の沼」なら知ってるけど、「死霊の沼」なんて映画あったっけ?
土地開発が進むアイルランド郊外の湿地帯からミイラ化した、いわゆる湿地遺体が発掘されるが、開発業者は工事の遅れを嫌ってそのまま捨てるように指示。ところが過去の怨念のせいか、遺体が甦ってしまう。そうとも知らない開発業者は街に帰ろうとするが、事故に遭って湿地帯に立ち往生。ようやく見つけた森の中に一軒だけ立つボロ小屋で一夜を明かそうとすると、同じ様に湿地帯に迷い込んだ者たちが集まってきて…。
ナンだ、これ? この邦題でこのあらすじなら、甦った古代人はゾンビ的な形相で大暴れ! という感じかと想像されると思いますが、実際に登場するのはボロをまとった恰幅の良いオッサン。一応スキンヘッドにノーメイクでもイノシシみたいなイイ顔のヒトではあるんですが、ホラーモンスターの迫力なんて微塵も無し。というか、前半の雰囲気は実にのんびりとした牧歌的なもので緊迫感なんてものは皆無に等しい。
一方、ボロ小屋の主にして、実はこの地で次々に甦っていた古代人を獲物にしていた凶悪ハンターだったヴィニー・ジョーンズ。コイツが登場すれば事態は一変するんだろうと思ってたのに、全然テンポアップしてくれない。
ヒトはバンバン死んじゃうし、切り株表現だってある。でも、監督にホラー映画を撮る気が無いのか、才能が無いのか判りませんが、最初から最後までちっとも盛り上がらないんですよねぇ。
じゃあホラーの皮を被ったドラマ色が強いモノがやりたかったのかと言えば、一応小屋に集まった面々は過去に罪を…という話にはなるんだけど、これまた構成が悪いから単に辛気くさいだけになっちゃって退屈なだけ。
そんな感じで限り無くサイテー映画に近い駄作でした。何故こんなのを撮る監督の下に、ちゃんとした役者が集まったのか不思議でなりません。過去に撮った作品に余程の見どころがあったのか、逆に興味が沸いてしまいました。
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