ハイジャッキング

原題は'Hijacked'。格闘家ランディ・クートゥア主演の肉弾アクションです。共演もヴィニー・ジョーンズ、ドミニク・パーセル、ホルト・マッキャラニーに、「ラン・オブ・ザ・デッド」のクレイグ・フェアブラスと、やたらゴツい体のオッサンたちがズラリ。「デスリング」のジーナ・フィリップスも出演してます。監督は「サバイバル・リゾート」のブランドン・ナットで、「ザ・ソード マジック・ストーンと伝説の巨人」「クライモリ」シリーズのデクラン・オブライエンが脚本に参加しています。

国際的犯罪組織トライブを追うMI6の諜報員コンビ、ポールとジョー。そんな中、悪名高い英国の実業家ブルース・リーブをマークするため、パリでのパーティに参加していた二人にトライブに関する匿名の情報が入ったのだが、まんまと一杯食わされ、ジョーは殉職してしまう。だが、現場の遺留品から、リーブに関する資料が見つかった事から、ポールはリーブ一行が載る飛行機に飛び乗ったのだが…。

この後は、タイトルにあるように、武装グループによってハイジャックされてしまう飛行機。主人公と実業家の警備責任者(パーセル)が協力して逆襲を狙う…という展開です。

クートゥアとヴィニー・ジョーンズがMI6で、クレイグ・フェアブラスがいかにも悪徳系とはいえ実業家という設定の時点で、もの凄〜く頭の悪い映画というのが想像がつくとは思いますが、もうホントにその通りでした(w。

とにかく、ハイジャック犯と当局との駆け引きとか、パニック映画的な緊張感なんぞ一切無し! 飛行機の中だというのに、何かあったら殴る蹴る、拳銃をぶっ放すのオンパレード!

大体、犯罪組織も実業家も、とにかくスケールがデカくて悪い! という事しかわからないリアリティの無さで、もうお話なんてあって無いようなもの!!

こんな感じで、昔懐かしい感じのする、文字通りの頭空っぽな筋肉映画でした。あっ、筋肉映画のわりには、オッサンたちも恥ずかしかったのか、全然ゴツい体を披露してくれませんでしたが(w。せめてデクラン・オブライエンがメガホンを取っていたら、もっとマシな映画になってたと思います。