サン・ルイ・レイの橋
7/3レンタルリリース SIMカンパニー
原題も'The Bridge of San Luis Rey'。「我等の町」「疑惑の影」「ハロー・ドーリー!」と映画化作品も多いソーントン・ワイルダーのピュリッツァー賞受賞の同名小説を映画化した米西合作の歴史ドラマです。キャストがもの凄い事になっていて、ロバート・デ・ニーロ、ガブリエル・バーン、F・マーレイ・エイブラハム、キャシー・ベイツ、ハーヴェイ・カイテル、ジェラルディン・チャップリン、エミリー・ドゥケンヌ、ドミニク・ピノン等々が出演してます。
十八世紀のペルー。大吊橋の崩落事故を目撃した修道士が、五人の被害者が亡くなったのは偶然か、それとも神の意思によるものなのかを突き止めようと、六年の歳月を掛けて五人がたどった人生を探っていく。だがその行為自体がが異端とされ、大司教による審問会に掛けられて…。
役者陣の演技は当然として、美術や衣装も相当の予算を掛けて作られたのがすぐに判るしっかりしたモノ。ロケはスペインで行った様ですが、こちらも当時の雰囲気がよく出ていて中々。と、パッと見は結構良い感じだったんですが、全体の出来は正直退屈でした。少なくとも個人的にはグッと来るシーンはほとんど無し。
これは演出と脚色を担当したケリー・マクガキアンというヒトの才能が凡庸だからじゃないでしょうか。というのも、見ていて今この古典をそのままの設定で映画化する意味がまるで伝わらなかったもの。それに原作そのものが持ってるんであろう魅力やテーマもよく判らなかったです。
これだけの面子が出演していながら、2004年に製作されて今までほっとかれてたのも納得、かつ非常に残念な凡作でした。スペインの可愛い女の子もいっぱい出てくるんですけどねぇ。
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