NOISE
原題も'Noise'。こんなタイトルとジャケですが、ティム・ロビンス主演のコメディ映画です。キャストが充実していて、ウィリアム・ハートにウィリアム・ボードウィン、ブリジット・モイナハン、そして「臨死」のマルガリータ・レヴィエヴァが共演。でも監督・脚本が「氷の微笑2」の脚本家ヘンリー・ビーンなので…。
妻子を伴ってニューヨークに引っ越してきたデビッドは、車の防犯ブザーを始めとする様々な騒音に次第にいらつく様になる。そしてとうとう堪忍袋の緒が切れて、ブザーが鳴っているのに放置されている車を叩き壊し、音を止めるという実力行使を始めてしまい…。
ティム・ロビンスが主役なので、てっきりサイコぎりぎりのサスペンスコメディか、ありとあらゆる騒音の元をぶち壊し捲るドタバタコメディかと思ってたんですが、実は意外にも、ちょいシニカルめ程度の都会派コメディでした。
騒音退治にのめり込んだせいでヨメさんに逃げられてしまった主人公の前に、話を聞いてくれる物わかりの良い美少女が都合良く現れ、イイ雰囲気になる辺りは、いかにもニューヨークを舞台にしたコメディって感じ。一方で、突然映画を見ているこちら側に話しかけるみたいな気取った演出もハナにつくんですが。
それまでも聞こえていたはずの騒音が突然気になり始め、一度気になったら我慢ならないくらいのストレスに…というのは、街に暮らしてる人間なら誰でも共感出来る始まり方。でも、この作品の場合、そこからの話の発展のさせ方、転がし方がイマイチで、もう一つ面白くなってくれない。
役者の面子が揃ってるだけにちょっと勿体無い感じでした。まぁ役者の演技を見るだけでもある程度は楽しめる作品ではあるんですが。
- 出版社/メーカー: テレビ東京
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