万華鏡
3/11リリース ネクシード
このメーカーのVシネマはもう見ないつもりでいたんですが…。だって保阪尚希の企画・脚本・出演作と聞いたら見ざるを得ないじゃないですか! 主演は「修羅の荒野」の水元秀二郎で、金山一彦、萩原流行、武蔵拳が出てるのはともかく、何故か若原瞳まで出演してます。ヒロインは松永かなみってコ。
二年前、ヤクザの組長狙撃に失敗し、一般の女性を殺してしまったスナイパー・K。そんな彼にリベンジの機会が与えられる。組長が現れるというコンサートホールに狙いをつけるK。だが彼のスコープの先に見えたストリートミュージシャンこそ、彼が謝って殺した女性の一人娘、夏樹だった…。
凄腕スナイパーが主人公とは、いくら在宅とは言え、仮にも出家したヒトが書いたにしては物騒だな! 尚希!! まぁ内容の方は、結ばれぬ運命の少女との再会で孤独なスナイパーの心に変化が…という、オリジナリティもクソもない話を時代遅れのセンチメンタルかつムーディなテイストで描いた作品でした。
そして、主人公とヒロインそれぞれにモノローグする場面があったり、展開上全く必要の無い標的となる萩原流行と愛人の江口ナオのちょっとエロいシーンが入ったり、そもそも日本語が間違ってるセリフがあったりと、お世辞にも脚本の出来は良いとは言えない。
更に、前述の面々はともかくとして、ちょっと脇役のヒトになると途端に演技が怪しくなる。監督の梶原知使というヒトも聞いた事が無いし、大体脚本だって素人なワケで、正直ドラマとして楽しむにはキツいレベルでした。
そんな感じで、やはりこのメーカーの作品らしく、誰の得にもなりそうにない駄作でした。せめて尚希主演ならネタとして楽しむ事も出来たでしょうに。こういうオナニー的な企画なら責任取って主演しろよ!