メタルマン
12/19リリース トランスフォーマー
出たぁーッ!!! 原題も'Metal Man'。ジャケを見れば一目瞭然、「アイアンマン」に便乗したヒーローアクションです。でもThe Asylum製じゃない!! キャストはほとんど無名の人ばかりですが、「ファンタズム」「スライサー」のレジー・バニスターが出演してます。監督は「スターシップ・トゥルーパーズ3」に特撮マンとして参加して…って、それ売りになるのか?
大学の研究室でブレイク博士の下、生体組織工学を研究する青年カイル。だが博士が開発していたのは平凡な人間から特殊な能力を引き出す軍事用マスクだった! カイルがマスクを被り耐久実験をしていた最中に何者かが研究室に押し入り、博士を抹殺! マスクが外せなくなり途方に暮れるカイルに、こんな事もあろうかとAIとしてマスクに組み込まれていた博士が次々にマスクの秘密を伝授していく!
まず冒頭。PS3どころかPS2、いやPSレベルのショボいCGによる戦争シーンが始まって思わず頭を抱えそうに。でもそれが主人公が自ら開発し、プレイしていたゲーム画面と判ってひと安心…したと思ったら!?
続いて特撮。どう見てもニセアイアンマンな顔つきなのはご愛嬌ですが、はっきり言ってマスクがでか過ぎ! 体とのバランスが悪くてカッコ良くねぇーッ! せめて長身の役者を中の人にキャスティングしろよ!
そしていざアクションが始まっても、レーザーもミサイルもナンにも出ず*1に悪者をド突くだけ! 完全に大学特撮研の自主映画以下! コマ落としで超スピードみたく見せるなんて事すらしてない!
一方のドラマ部分はと言えばもっとヒドい! ナノテクが…とか、X線が…とか、スタッフもよく判ってないもっともらしい言葉を羅列してるだけで全く意味不明な会話が延々と続き、ホントに説明しなきゃいけないマスクの秘密や敵の背景なんか全然明かされないから、一体どういう話なんだか何時まで経ってもボンヤリしたまんま!
とにかく全体に安い作り。しかもそれを補うだけの才能がスタッフには無かった。その頭の悪さが一番はっきりするのが、メタルマンの(大した事ない)危機を新たな特殊能力で回避したものの、次のシーンではすっかり忘れちゃってまた危機に>>更に新しい能力が! という所。おいおい、さっきの能力を使えば良いんじゃね? って小学生でも気づくよ!
センスの悪いオチ*2も含めて、限り無くサイテー映画に近い作品でした。The Asylum作品耐性のある方だけにオススメです!
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