ワイルド ガン
原題は'South of Heaven, West of Hell'。役者もたまにやってるカントリー歌手、ドワイト・ヨアカムの監督・主演・音楽で贈る西部劇です。共演にヴィンス・ヴォーン、ビリー・ボブ・ソーントン。更にブリジット・フォンダ、ピーター・フォンダの親子共演。更に更にポール・ルーベンス(ピーウィー・ハーマン!)に、バッド・コートまで出演! ナンか凄いメンツだなぁと思ったら、米本国では2000年に公開された作品でした。
とある街で保安官を務めるバレンタインの前に、かつて彼を育てた荒くれ者ヘンリー一家が現れ、無法の限りを尽くすのだった…。それから一年。今では国境の街で牧夫として働くバレンタイン。だが今度は彼を探す役人、そして美女が現れ、更にはまたしてもヘンリー一家が襲って来て…。
基本的には叙情的な本格派ウェスタンの雰囲気。でもアクションシーンになると派手なバイオレンス描写も! みたいな作品でした。でも全体を通してみると、ずっとお蔵入りになってたのも納得の凡庸な出来。正直眠たくなる内容でした。
話自体はありきたりなモノなので判ると言えば判るんです。でも、主人公の過去、腕前、どうして街を去ったのか、どういう思いで暮らしてきたのか、そんな絶対見せなきゃいけないポイントをことごとく描けてないんですよねぇ。だから最後、当然やって来る対決シーンもさっぱり盛り上がらない。
これが大スター、名優が主演なら、その顔や背中だけで伝えられるのかも知れないけど、残念ながらルックス的にはかなりショボいヨアカムですから全く説得力無し。
やたら女にモテる設定からして、おそらくヨアカムのオナニー映画なんだろうなぁ。
豪華なキャストも、いかにも友情出演ライクな顔見せ程度なんで、それぞれのファンの方もチェックする必要は余り無いんじゃないでしょうか。唯一、口から流れる血を拭いながらショットガンをぶっ放すブリジット・フォンダはカッコ良かったけど。
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