ナショナル・コード 陰謀の国家

原題は'New World Order'。「スローター 死霊の生贄」のジェイ・リー監督のデビュー作だったスリラー映画です。

大学で人間の恐怖心をテーマに研究を始めたエリスは、その過程で“正午の青いりんご”というキーワードにたどり着く。そして何時しか彼女の周りに集まってくる陰謀論者たち。更に論文をまとめていたパソコンに謎のメッセージが届いて…。

うーん、自分にはかなりキツかったです。

とにかく宇宙からのメッセージやらアナグラムやら、様々な電波を受信した基地外の人たちの妄想が垂れ流されるだけの内容。その妄想をたどっていって巨大な陰謀を知ってしまうとか、そのせいでヒロインが怪しげな組織に狙われるとか、どこか別のステージに昇っちゃうとかいう話ならまだ良かったんですが、ホントに妄想を延々と聞かされるだけなんだもの。そういう意味ではヒロインに感情移入出来る事請け合い…かな?

これを見ると、あの駄作「スローター」がマトモな映画に見えるから困る。あれも相当な出来だった筈なんだけどなぁ。

陰謀のセオリー [DVD]

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※同じ電波系陰謀スリラーなら、これを見とけば良いと思います