ジャッジメント・デイ 地球崩壊

ジャッジメント・デイ 地球崩壊 [DVD]
3/7リリース プライムウェーブ
 原題は'Path of Destruction'。一味違ったSFディザスターパニックものです。主演は「エバーウッド 遥かなるコロラド」のクリス・プラット。監督は「ナイトメア・ミュージアム」のルーイー・マイマン。
アラスカ沖の海上油田施設。ここで化学廃棄物が投棄されているとのネタを掴んだ女性記者ケイトが潜入取材をしていたのだが、突然発生した火災事故に巻き込まれてしまう。多くの被害者を生んだこの事故の原因を、開発会社社長スタークはケイトを環境テロリストに仕立て上げて交わそうとする。果たしてそこまでして隠そうとする施設の秘密とは? 一方、事故現場近くのベーリング海峡上空でステルス戦闘機が謎の墜落事故を起こす。アラスカの僻地で研究に勤しむ軍専属の気候学者ネイサンは、事故現場の近辺で異常に発達したスーパーストームを発見。何とこの嵐の正体は、スターク社が油田施設で極秘裏に開発していたナノマシンが事故で拡散し、自己増殖して出来たものだった! 化学廃棄物を消化する機能を持ったナノマシンの大群はアラスカの州都ジュノー上空まで接近していて…。
ディザスターパニックの定番ネタの一つであるスーパーストームものですが、それが全てを食い潰すナノマシンの大群であるという設定は結構良い。実際作品上で繰り広げられる戦闘機や高層ビルを飲み込んでしまうシーンは、CGがショボイ割りには中々の迫力です。
で、そんな迫力のパニックシーンを全面に押し出した作品にすれば良いものを、何故かそれと対峙する人間サイドのドラマに比重を置いた作りになってて…。それも前半は嵐と関係無い話をダラダラと続けるからイライラしてしまう。お陰でせっかくの美味しいネタも登場する頃にはすっかり冷めちゃってるんだよなぁ。
パニックシーンを増やす程の予算が無かったからこうなったんでしょうが、主役の一人である女性記者がぶっちゃけブサイクで魅力不足、その為にドラマ部分に興味が持てないというのも大きいと思う。まぁ彼女に関係無く、一つ一つの要素は良いのに全体の構成が雑な酷い脚本なんですけどね。

ジャッジメント・デイ 地球崩壊 [DVD]

ジャッジメント・デイ 地球崩壊 [DVD]