SLIME スライム - ［SAMPLE］ビデオながら見日記

12/7リリースプライムウェーブ

原題は'Something Beneath'。巨大会議場の地下に巣食っていたスライム状の謎の生命体が人間たちを襲うモンスターサスペンスです。主演は「ヘラクレス」シリーズや「アンドロメダ」のケビン・ソーボ。製作はお馴染みRHIエンタテインメント。

山麓の寒村に建設中のコンベンションセンター。だが、下水管に着いていた粘着質の液体に触れた作業員が突然発狂し、原因不明の死を遂げてしまう。それから一年後、無事完成したコンベンションセンターでは、こけら落としとして世界環境会議が開催されようとしていた。だが喘息持ちの科学者の窒息死を皮切りに、参加者や関係者が次々に死体となって発見されて…。

謎の生命体には幻覚作用があって、それに触れた人物の最も恐れるものが見えてしまい、その結果死んでしまう! お陰でオカルトホラーみたいなノリでも楽しめるのかなと思ったら…。シナリオ面でも演出面でも、その設定を上手く使いこなしてなくて、ちっともスリリングな展開にならない。人はバンバン死ぬんですけどねぇ。

ただ死ぬといっても、その被害者がロクでもないヤツばかりだから盛り上がらないんだよなぁ。KYな科学者、自称セレブ、仕事の出来ないゲームオタク、金の亡者等々。こいつらが死んだ所で‘あっそ’みたいな感想しか出て来ない。

どうやら作品のテーマが、正しい生き方(ご先祖様や地球を大切にしようみたいな)をしてれば救われるってヤツらしく、それは主人公がこの手の映画には似合わない環境運動をしてる神父って事でも明らか。で、クライマックスもそのテーマに沿った展開になってイマイチ盛り上がりに欠けます。はっきり言って凡作ですな。