強制奪還 BACK FIRE

BACK FIRE 強制奪還 [DVD]

大和武士、夏目ナナ主演のバイオレンスアクション。

組長(堀田眞三)とその愛人を監禁、拷問し、組の金を強奪しようとして失敗、逃走したヤクザ二人(松田優、風間貢)が、椿(大和)が営む自動車修理工場に転がり込んで来る。幼い息子と偶然そこにいたミュージシャンのユイ(夏目)を人質に取られた椿は、ヤクザから組の金の強奪を強制される。実は椿はかつて凄腕の武闘派ヤクザだった! 組事務所に乗り込んでヤクザどもを叩きのめし、現金奪取に成功した椿だったが…。

アバンタイトルでの超サディスティックな拷問の描写。そしてギターロック*1が耳をつんざくOPが終わると、何故か特別出演の和田静男(ダウンタウンブギウギバンド)と大和武士の奇妙なやりとりが。予告編で見られる過激な銃撃戦と、このメーカーにしては珍しいオフビートなアクションものかと前半はちょっと期待させる。

ところが主人公と逃亡者、それを追うヤクザと警察という四つ巴のアクションがいざ始まると…うーん。だいぶ前に室賀厚と小沢仁志がさんざんやったバイオレンスアクション(当時とすれば凄かったけど)の劣化版程度の出来に落ち着いちゃいました。もっと面白くなるにはアイディアの練り込みが足りなかったんじゃないでしょうか。せっかくの現金争奪戦なのに、ただドンパチやったりド突き合ったりするだけで何の捻りも無いんだもんなぁ。

それと夏目ナナ! 人質にされて汗ばむナナのボディを見てむしゃぶりつく…という流れに当然なる訳ですが、また脱いでない! すっかり女優気取りかよ!! EDでは下手な歌まで披露しちゃって…。

ただ露出度高い衣装で見た目は良いのは確かなんですよ。どうせならラストは、子供を守る為に彼女もマシンガンを手にしてぶっ放すって絵にしたらカッコ良かったと思うんですが。

*1:ALASKA IN BLOND