デビル 孤高の暗殺者
原題は'Saluda al diablo de mi parte'(英題'Greetings to the Devil')。コロンビア製のバイオレンスアクション映画です。主演は、既にハリウッド進出しているヴェネズエラ人俳優のエドガー・ラミレス。
元ゲリラのアンヘルが一人娘と共に何者かに拉致されてしまう。犯人は、かつて逆にアンヘルのグループから拉致、拷問され、父親を惨殺された男とその妹だった! 別れて暮らしていた妻もその場で殺されてしまうアンヘル。犯人は娘の命と引き換えに、72時間以内にアンヘルにかつての仲間全員を殺すよう強要する…。
この後は当然主人公が“旧友たち”に会いに向かうワケですが、邦題からクールにスナイプしていくのかと思いきや、これが豪快にも正面からバンバン殺していく! さすが? ラテンアメリカ!
例えば、今では刑事(当然ドぐされ外道刑事ですが)になってるヤツを殺す時なんて、堂々と警察署に侵入。デカ部屋で標的と対峙する主人公という豪快過ぎる絵が! ここからの大銃撃戦を含むアクションシーンはリアルかつ迫力があって一見の価値アリでした。そしてお話の方もここから思わぬ方向へ…という展開です。
正直、90分という尺で描くには色々とネタを詰め込み過ぎな感じはしました。単純に主人公の殺しと誘拐グループとの対決に絞るか、もう少し尺を取るかした方が良かったのでは?
まぁでも、役者たちの男クサいイイ顔ぶりも相俟って、全編パワフルかつブルータルなアクションがノンストップで展開するから楽しかったです。更に、それでいてどこか哀愁も…ですからね。あ、全体のムードは極めてシリアスです。凄惨過ぎて思わず笑っちゃうシーンはあったりしますが。
ファン・フェリペ・オロスコという本作の監督の処女作にして、既にハリウッドにリメイク権が買われてるというトラウマ系ホラー映画'Al final del espectro'(英題'At the End of the Spectra')も見たくなりました。
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