狼たちの処刑台


3/4レンタルリリース アメイジングD.C.

原題は'Harry Brown'。名優マイケル・ケイン主演で贈るヴィジランテアクションです。共演もエミリー・モーティマー、デヴィッド・ブラッドリー、イアン・グレンリーアム・カニンガムという渋い面子。逆に監督はこれが長編第一作のヒトみたい。

余命幾許もなく入院中の妻の見舞いと、最後に残った親友レナードと近所のパブでチェスをする事だけが日課の老人ハリー。だが、彼が住む古びた公営団地では、悪ガキどもが昼夜を問わず度を越した騒ぎを続けていた。そんな中、彼らがタムロする地下道を通れなかった事で妻の死に目に会えなかったハリー。そして、ガキどもと決着をつけると言って別れた親友が、翌日惨殺体で発見される。警察すら頼りにならないと悟ったハリーは、結婚以来封印してきた元英国海兵隊員という過去を解き放って…。

これは!! 予告編を見た時から感じてましたが、マジで激シブな傑作!!

オープニングこそサグいガキどもの映像から始まりますが、前半は現在の主人公の心境を表すように、新人監督らしからぬ抑えに抑えたトーン。妻の死もドラマティックに見せず、親友の死も変に過剰な描写はしていない。団地の荒涼とした風景と相俟って、ナンとも侘しい雰囲気。

それが、主人公がこれを最後の戦いと決意してからの後半戦は雰囲気が一変! はするんですが、意外にも単純に殴り込み! という展開にはなって行かないんですよ。

確かに七十歳を優に超えるケインですから、いくらIRAとの激闘を生き抜いた元海兵隊員という設定があり、冷たい殺意を抱いた視線と佇まいが激カッコイイとはいえ、今の彼が若いガキどもを簡単に殺し捲るというのもヘンな話。実際、戦いが始まると、文字通りに息も絶え絶えになってしまい…という物悲しい映像も…。

でも、そういう展開がリアリティを産むお陰で、クライマックスが盛り上がる! その一方で、拷問! 銃撃戦! 大炎上! カークラッシュ! という派手めなシーンは連続するので、気分はアガる! アガる!

そんなこんなで、渋くて面白いアクション映画をお探しの方は絶対必見! の作品なのでした! オススメ!!

狼たちの処刑台 [DVD]

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