ネバー・サレンダー肉弾突撃 - ［SAMPLE］ビデオながら見日記

原題は'The Marine 2'。ジョン・シナ主演作「ネバー・サレンダー肉弾凶器」の続編ですが、主演が同じWWEスーパースターのテッド・デビアス・ジュニアにチェンジ。共演は「HUNT ハント」のララ・コックス、ジャンゴ・フェットことテムエラ・モリソン、そしてマイケル・ルーカー!! 監督は「弾突 DANTOTSU」のロエル・レイネです。

東南アジア某国に駐屯する海兵隊員ジョー。作戦を終え、与えられた五日間の休暇を妻ロビンと過ごす為、彼女が勤める会社が開発した基地近くの超高級リゾート地へ向う。だが豪華なオープニングパーティが開かれた夜、突如分離主義を掲げるテロリストが襲撃! 社長やロビンらを人質に立て籠もってしまう。偶然その場を離れていた為に難を逃れたジョーだったが、愛する妻の救出に向う事を決意して…。

要するに主人公が孤軍奮闘する「ダイ・ハード」パターンの戦闘アクションでした。一応地元の兵隊さんたちもテロリストに立ち向かいますが、コイツらがちっとも役に立たないんで…。

見る前は、ミリオンダラー・マンと呼ばれたパパに比べてハナに欠ける印象だったデビアスに主役が務まんのかよ?! 同じレガシーならコーディの方が…と思ったんですが、これが意外に様になってました。アクションはもちろん、ラブシーンもソツなくこなしてるし、よく見りゃあのボンヤリしたぼっちゃん面も、ヒールには向かなくても、こういう東南アジアを舞台にド派手なドンパチが繰り広げられるという、ビデオバブル期に大量生産されたB級アクション的雰囲気にはピッタリという気も(誉めてんのかソレ)。

そして、一見頼りなさ気な主人公には強い味方が! それは現地で隠遁生活を送っていた元レンジャー隊員という設定のマイケル・ルーカー! ぶっちゃけ大して活躍はしないんだけど、最近の出演作の中ではかなりマシな役どころなんで嬉しかったです。

デビアス以上に心配のタネだった監督のレイネもそれなりにお仕事をこなしてました。

パターン以上のお話は無いし、アクションも爆破の連続でごまかしてるとは思うけど、ビデオスルーのB級アクションとしては十分じゃないでしょうか。序盤で見せられるロケ地タイの風景も素晴らしく、観光映画としても楽しめますから。