アフター・クライシス
原題は'S.N.U.B!'。英国製の、いわゆる核戦争後モノに入るスリラー映画です。スタッフ、キャストは共に聞いた事の無いヒトたち。
ロンドンに仕掛けられた核爆弾が爆発! “SNUB”と呼ばれる地下シェルターにたどり着いた大臣や軍人、要人の家族らは事なきを得たものの、通信設備が壊れ、外界との連絡が取れなくなってしまう。そして、数名の軍人が修理に出た瞬間、設備内には何者かによる銃声だけが響いて…。
襲ってきたのは、シェルターの近くにあった刑務所で生き残った凶悪犯たち! 今時こんな被爆表現をやっていいいのか? というヒドい見た目になって、シェルターに逃げ込んでいた人々に向ってきます。
基本的には低予算映画。その割りには、無名ながら役者さんたちは頑張ってた。いかにも小役人、イギリスらしい軍人、政治家の愛人、劣化版シャイア・ラブーフみたいなバカ者といった見た目のヒトたちを揃えているし。
ところが彼らを裁く監督の腕が…。話を多層的にしようとしたんでしょうが、それら揃えられた登場人物を全く活かし切れてない。欲をかかずに、もっと整理してシンプルな作りにすれば良かったのになぁ。
また、襲い掛かる囚人たちの描写も、出すタイミングが最悪に近いせいで、まるで緊迫感無し。というか、コイツらの見せ場少なッ! こんなんだったら出さなきゃいいのに。
そんな感じで、力の無い監督による完全な凡作でした。絵的にカッコ良いシーンもあったりしますが、きっとVFX担当のスタッフが撮ったんだろうなぁ。
- 出版社/メーカー: アルバトロス
- 発売日: 2011/01/07
- メディア: DVD
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