ex エックス
原題は'Rancid'。「JIGSAW ソリッド・ゲーム」のアラステア・オア監督・脚本による南アフリカ製の“亜ゾンビ”スリラーです。キャストの中には「第9地区」に軍人さん役で出てる人とかいるみたい。
高額の報酬目当てでジェンテック社の新薬臨床試験に参加した四人の男女。だが、目覚めた途端、強制的に施設のある一室に隔離されてしまう。しかも、以前あった傷や刺青が消えている事に気づく四人。一体、彼らはどんな薬を投与されたのか?
新薬の正体は様々な病気や傷を投薬だけで治してしまう奇跡の薬! だが当然副作用があって、合わないヤツは肉体が腐り始めて“ゾンビ”化! 凶暴化して人間を襲い始める!! というお話です。
序盤は、ワケもわからず閉じ込められた四人の心理戦という、ゾンビ映画というよりシチュエーションスリラーに近い作り。それと並行して、彼らの前の被験者の生き残りを救い出すためにゾンビの中に飛び込む武装スタッフを描くという構成。
で、監督の前作でも感じた事ですが、映像から漂う緊張感、ゴアゴアなホラー描写は中々な一方で、お話の方が妙に利口ぶってるというか回りくどいというか、要するに見せ方が上手くないという、非常にもどかしい印象が残りました。映像の迫力がある分、お話はシンプルな作りでイイと思うんだけどなぁ。
そんな感じで、ちょっと勿体無い感じの作品でした。役者たちの顔つきも悪くないだけに。
- 出版社/メーカー: アルバトロス
- 発売日: 2012/07/04
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