カンフー・トラベラー 北腿
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2018/06/02
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【FILM】 KUNG FU TRAVELER II 功夫机器侠之北腿
原題は‘功夫机器侠之北腿’(英題'Kung Fu Traveler 2')。未体験ゾーンで上映された「カンフー・トラベラー 南拳」の続編となるSFクンフーアクションです。主演のタイガー・チェンとワン・チー、監督のチャン・シエンフォンは前作と同じ面子。しかし、“南拳北腿”って言葉、クンフー映画好きにはお馴染みでしょうけど、どれくらいの日本人がわかるんだろう?
2147年。人類が作る武器を無効化してしまうエイリアンの侵攻に、ロボット一号が清朝から伝えたカンフーをインストールした人型軍事ロボットで対抗する中国軍。更に戦力を上げるべく、今度は足技を習得しようと、ロボット二号を1898年の華北へ送り込んだのだが、着いて早々に二号は落雷に打たれ、記憶回路を壊してしまって…。
足技の達人を探す事以外、“記憶喪失”状態になってしまったロボット二号。果たして回路は治るのか? そして達人の行方は?という展開です、一応。
兵器は全て無効化された筈なのに、何故人型ロボットは大丈夫なのか?から始まって、前作同様にお話はツッコミどころ満載。
しかし、それ以前に、主演で一人二役のタイガー・チェンの髪型がユニーク過ぎて、そっちに気が行ってしまう! 前作から引き続き、未来世界の時のナルシスチックな前髪ダラ~っていうのもオモロイけど、二号のロン毛パーマ姿も大概(w。そして、雷に打たれるとソレがチリチリアフロになって、もう反則!
そんなビジュアルだからか、特に前半戦はタイガー・チェンがコメディリリーフ的な演技を披露。おかげで話は全く前に進んでくれませんが、コレはコレで面白い…のか?
というか、その辺含めて、前作もそうでしたが、正直話の組み立てがマズい作品でした。こんな話だから相当に重要な筈の記憶回路の修復の描写をあっさり済ませちゃったり、歴史改変ネタやエイリアンが過去にも?と面白く出来そうなネタを盛り込んでるのに上手く使えてなかったり。
そして、ちょっとネタバレですが、二号の記憶が戻った途端、(髪型含めて)二枚目モードになっちゃうのもなあ。
スタントマン出身でハリウッドでも活躍したタイガー・チェンらしく、動きは悪くないし、ヒロインのワン・チーの幸薄げなビジュアルも中々なだけに、もうちょっとどうにかならなかったのか?と思える、結局は珍作止まりの作品でした。
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