カットバンク
原題も'Cut Bank'。リアム・ヘムズワース主演のクライムドラマです。共演がテリーサ・パーマー、ジョン・マルコヴィッチ、ビリー・ボブ・ソーントン、マイケル・スタールバーグ、オリヴァー・プラット、そしてブルース・ダーンと異様に充実。監督は「グッド・ワイフ」等のTVシリーズのヒット作に演出で参加しているマット・シャックマンで、脚本も「サンズ・オブ・アナーキー」のロベルト・パティーノです。
何も無い田舎町カットバンク。花畑で恋人カサンドラを撮影していたドウェインは、偶然にも老郵便配達員ジョージーが殺される現場も撮ってしまう。すぐに証拠品として保安官にビデオを提出するドウェイン。だがこれは、情報提供の賞金欲しさにドウェインたちが企てた狂言だった。しかし、ジョージーが届けるはずだった小包に拘った町一番の変人ダービーが探り始めた事で、事態は思わぬ方向へ転がりだし…。
田舎町から抜け出したいものの、金も知恵も無い者たちが必死に考えた犯罪計画。このプロットだと、コーエン兄弟の映画みたく、ソレを悲喜劇として見せるのが最近のパターンですが、本作は至ってシリアス。コレをどう取るか、みたいな。
シャックマンの演出も、さすがに適切ではあるんだけど、映画的に跳ねる瞬間は余り…。
そんな凡庸な映像に、この豪華キャストは何とも不釣り合いで、その辺にも違和感を感じてしまいました。例えば、テリーサ・パーマーは町のミスコンに参加するんだけど、あんだけ美人ならそりゃ優勝するだろう…って具合で。
やっぱり、こういう話ならコメディリリーフ的存在が必要だった気がします。つまんなくはないですけどね。マイケル・スタールバーグの瓶底メガネの役作りもスゴいし。
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