スリーピング・ビューティー 眠れる森の美女と呪われた城

スリーピング・ビューティー [DVD]
10/3リリース ニューセレクト

原題も'Sleeping Beauty'。アサイラム社が「マレフィセント」に便乗して作ったファンタジーホラーアクションなんですが、何とあのキャスパー・ヴァン・ディーンの監督・脚本・出演作なのです! 当然コレが初監督作。しかも“眠れる森の美女”役は実娘のグレイス・ヴァン・ディーンで、自分は王様役、お妃役は嫁さんのキャサリン・オクセンバーグ。更に他の子供たちまで出演…って、何だコレ? 王子様役は「ゲーム・オブ・スローンズ」でロラス・タイレル役のフィン・ジョーンズで、“魔女”役は何と「キング・オブ・デストロイヤー」のオリヴィア・ダボ!

昔々、ある王国に待望の姫君が生まれる。ドーンと名付けられた彼女を祝福するために盛大な宴が開かれたのだが、唯一呼ばれなかった失われた王国の女王にして魔女のタンブリアはこれを恨み、十年後、王国が永遠の眠りにつく呪いをかけてしまう。それから更に百年後…。

こんな感じで、版権の関係か固有名詞が違う以外は、アサイラム作品とは思えぬくらいにまっとうな作り。ロケ地ブルガリアのお城も雰囲気があって、序盤のパーティーシーンは中々に見せてくれる。あれ、キャスパー・ヴァン・ディーンって、もしかして監督の才能が…?!

と思ったら、王子様一行がダンジョン化したお城に踏み入ってからは…。良く言えば丁寧。ストレートな物言いだと、チンタラし過ぎてて何の迫力も緊張感も無し。お城のお堀には水竜がいたり、ゾンビが襲って来たりするのになぁ…。

クライマックスであるお姫様とのキスシーンも全くロマンチックじゃない。まぁ、いつものアサイラム作品に比べたら、頭抱えるような変な事にはなってないんですけどねぇ。

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※ビックリするくらいに大ヒットした「マレフィセント」ですが、レンタルで「眠れる森の美女」がブン回ってる事で実感してました。